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2022.09.27

古い建築物×アート 新作も続々… 4島も会場に加わり29日開幕 瀬戸内国際芸術祭秋会期【香川】

9月29日に開幕する瀬戸内国際芸術祭秋会期のみどころを一足早くお伝えします。

江戸時代から港町として発展してきた香川県多度津町の中心街には、古い建築物と調和したアート作品が並びます。

かつて金物店だった建物の中に展示されている戦前の教科書などの資料に、海原を行く船をイメージしたアート作品。日露戦争時、多度津町から出征した兵士と見送る母を描いた地元に伝わるエピソード、「一太郎やあい」を表現した作品です。

かつて、北前船の寄港地としても栄えた、港町・多度津。メインストリートの本通り商店街では、「多度津街中プロジェクト」として、地域の古い建物と調和した複数の作品が並びます。

酒蔵だった建物の壁に映し出されるのは、満月の夜空を写し続けた約11分の映像作品です。

(制作した 山田悠さん)
「満月が街のシルエットを覆うように、私自身が後ろに前に右に左に行ったりしながら街を縦断した記録としてつないだ映像作品」

作品は、夜の多度津の街をアーティスト自ら歩いて撮影した400枚の写真から構成されます。

(制作した 山田悠さん)
「すごく街並みが魅力的な場所だと思い、街並みを主役にできるように手を入れすぎずに一番生かせるような形で展示できないかと、こういう形にした」

多度津町中心街の趣深い新作を含めた瀬戸芸秋会期は29日開幕。香川県中西讃の4つの島も新たに会場に加わります。