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2022.11.30

高齢者の“移動手段”課題解決へ 過疎化地区で「小型EV車両」運行開始【岡山・吉備中央町】

過疎化が進む山間地域での高齢者の移動の課題を解決しようと開発された、小型EV車両の実証運行が岡山県吉備中央町で始まり、11月30日、お披露目式が行われました。

岡山県吉備中央町の北部、新山地区で実証運行が始まったのは、高齢者向けの電動車いすと三輪車です。吉備中央町は2022年3月、国のデジタル田園健康特区に指定され、デジタルやAIを活用して、医療や健康に関する課題解決に取り組んでいます。その一環として、交通面での課題を解決しようと山口県の企業が開発した電動車いす10台と三輪車1台が試験的に導入されました。

電動車いすは、握りやすいハンドルや小回りの利くタイヤを搭載するなど、安全で高齢者が運転しやすい車両になっています。新山地区には巡回バスが走っていますが免許を返納した高齢者にとっては、停留所までの移動手段が課題で、これを解決するのが狙いです。

(試乗した住民は)
「便利だと思う。ボタンを押したりしなくても手を離したら止まるから簡単で良いと思う」

(吉備中央町 山本雅則町長)
「自然豊かな中で都会並みのサービスを受けられる町にしていきたい。吉備中央町でしっかりとしたモデルを作って、岡山県の中山間地域や全国の困っている人の良いモデルになれば」

新山地区での実証運行は2022年度いっぱい行われ、2023年度以降、町全体に活用の場を広げたいとしています。