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竹久夢二が100年前の関東大震災の惨状を記した日記などを展示 ジャーナリストとしての一面も【岡山】

2023.09.07

竹久夢二が100年前の関東大震災の惨状を記した日記などを展示 ジャーナリストとしての一面も【岡山】

100年前の関東大震災の惨状を記した日記やスケッチが岡山市の美術館で展示されています。

貴重な資料を残していたのは、美人画で知られる岡山出身の画家、竹久夢二です。

展示作品の1つ、竹久夢二直筆の日記です。
『九月一日より。自然が人間との約束をすつかり解除した』

100年前の9月1日、10万5000人余りが犠牲となった関東大震災。発生時、夢二は東京を拠点に活動していました。

(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ館長代理)
「当時、夢二は数えで40歳。渋谷に住居を構えていて(震災の)翌日には東京の現状を自分の足で歩いて、スケッチして回った」

岡山市中区の夢二郷土美術館で開かれている企画展では、竹久夢二が残した関東大震災の記録が展示されています。岡山で初公開となるのは震災直後から新聞に毎日掲載した「東京災難画信」です。

(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ館長代理)
「こちらは「被服廠(しょう)」跡で一番被害がひどかったところ」

20代の頃、新聞社に勤めていた夢二。スケッチには、混乱する街で差別や困窮などに苦しむ人々が描かれ、ジャーナリストとしての一面も垣間見えます。

「焼け残ったタバコを売る女性」
「根拠のない噂がはびこる街のポスター」
「震災で職を失い婚約破棄された男性」

(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ館長代理)
「細かい日常生活の中で人々が被災してどう感じているのか。100年経った今でも私たちに伝えていることが十分ある」

この企画展は、12月3日まで開かれます。
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