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2023.12.22

子育ての強い味方「おむつバンク」使わなくなった紙おむつを再利用【エコナビ香川・観音寺市】

瀬戸内のエコな話題をお届けする「エコナビ」、担当は森下さんです。

今回は観音寺市で実施されているエコな子育て支援の取り組みを紹介します。観音寺市にある「ほっとはうす萩」です。7年前に閉校した小学校の校舎を活用した子育て支援センターで、主に就学前の子供とその保護者が体を動かして遊んだり、交流するなど様々な目的で利用しています。その一角にあるのが…

(森下花音アナウンサー)
「これですね…おむつバンクってかいてあります」

2023年から設置されている『おむつバンク』。サイズごとに分かれ、引き出しの中に紙おむつが入っていて、施設を利用する人なら誰でも使うことができます。

(利用者は…)
「本当に助かる。子供がいると荷物が多いが、おむつを持ってこなくて良いので助かる」
「消費が激しいので、物価も高いし、おむつバンクがあると、少しでも家計の助けになる」

子育ての強い味方になっているおむつバンク、実はこれがエコな取り組みなんです。使われている紙おむつは、すべて寄付されたもので、子供の成長に伴いサイズが合わなくなったり、おむつを卒業したなどの理由で不要になったものを地元住民などから譲り受けました。

(観音寺市子育て支援課 大西美千子さん)
「不要になった紙おむつを捨ててごみにするのではなく、他の家庭で利用してもらい、有効に活用することで、エコにつながり、みんなで支え合える子育ての環境づくりを目指している」

センターでは随時おむつの寄付を受け付けていて、集まったものは専門のスタッフが検品し、おむつボックスへ活用されたり、支援が必要な家庭に市の職員がまとめて届けることもあるそうです。

このおむつバンクは、観音寺市に大手日用品メーカーのユニ・チャームの研究所があることがきっかけで設置されたもので、サンプルや展示品などに使われたものも、おむつバンクに活用されているということです。寄付されたおむつをきちんと検品してくれるのも安心なポイントです。

紙おむつの再利用に取り組んでいる自治体を調べたところ、坂出市では未使用の大人用紙おむつをリユースする事業を行っていて、広がりを見せています。