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2024.02.27

加齢による心身機能低下予防を…倉敷市の大原美術館で初の一般市民向けプログラム【岡山】

年齢を重ねるとともに心身の機能が低下する「フレイル」をアート作品を見ながら予防しようという取り組みが、倉敷市の美術館で行われました。

岡山を代表する観光スポット倉敷美観地区を案内しているのは、大原美術館の学芸員です。年齢を重ねるにつれ体や頭の機能が衰えていく「フレイル」を予防しようと美術館が取り組んでいる活動で、2月24日、初めて一般の市民を対象に実施されました。

15人が参加したこのプログラム、散策のあとの作品鑑賞では美術館のスタッフと自由に会話しながら館内を見て回ります。

(参加者)
「美術館もそうだが美観地区の散歩も再発見できて大変楽しかった」
「みんなと話しながら絵を見るというのも初めてだったので楽しかった」
「会話しながら絵を見るというのは初めての体験ですごく新鮮でおもしろかった」

大原美術館では、周辺の散策と組み合わせ適度な運動をすることで頭と体に刺激を与え、フレイル予防につなげようとこの体験型プログラムの開発に取り組んできました。

(大原美術館 柳沢秀行 学芸員)
「フレイル予防のためには体を動かすことと何かを食べること、それから社会参画、この3つの柱が美観地区には備わっているからぜひこれを形にしたいと思った」

美術館では今後、周辺の飲食店と協力し、健康に役立つ食事の提供なども検討していて、フレイル予防のプログラムをさらに充実させていきたいとしています。