2024.10.24
【2024衆院選】3)被災地が加わった岡山4区 色濃く出る“政治とカネ”の問題による党の対立【岡山】
投票まであと3日に迫った衆議院議員選挙の注目区をシリーズでお伝えしています。10月24日は前職2人の戦いに新人が割って入る岡山4区です。政治とカネの問題による党の対立が色濃く出ています。
岡山4区に立候補したのは、届け出順に共産党・新人の垣内雄一さん(60)、自民党・前職の橋本岳さん(50)、立憲民主党・前職の柚木道義さん(52)の3人です。
岡山4区は工業地帯を持つ倉敷市全域と早島町。西日本豪雨の被災地真備と船穂が旧5区から加わり、有権者数は岡山2区に次いで多い約40万人となっています。
(垣内雄一候補<共産・新>)
「裏金議員、総選挙で当選したらみそぎが済んだということでやり過ごそうとしている。真相解明、何もできていない。大本である企業団体献金を禁止させていきたい」
前回の旧岡山4区からは一転、野党共闘が実現せず、共産党が擁立した新人の垣内雄一さんです。党が最大の争点とする自民党の政治とカネの問題を強く批判しています。選挙戦では街頭を中心に党の支持層や無党派層に訴えています。
政治とカネの問題に加えて、物価高騰などに直面する生活者視点の政策もPRしています。
(垣内雄一候補<共産・新>)
「暮らしを守る政治の責任が問われている。消費税を緊急に5%に下げて廃止を目指す。零細業者が困っているインボイスは中止する」
党の大物も応援に入っています。前の委員長で、党の中央委員会の志位和夫議長です。今回、政治とカネの問題を最初に追及したのは、共産党だと、強調しました。
(共産党中央委員会 志位和夫議長)
「裏金問題が大争点になっているが、どの党が自民党をここまで追い詰めたのか、ここをよく見て選んでもらいたい。全ては2年前の2022年11月の「しんぶん赤旗」の裏金スクープから始まった。この問題、大政治犯罪だと明らかにしてきたのが共産党と「(しんぶん)赤旗」だと知らせたい」
(橋本岳候補<自民・前>)
「自民党の中の多くの者が不記載があった。ルールを守っていない。何に使ったか分からない金がある。金にいいかげんなことをしているのではないか、そういう指摘をもらう。そういうことを真摯に受け止めて選挙戦を戦い抜いていく」
前回、旧岡山4区で勝利を収めた自民党の橋本岳さん。党の派閥の裏金問題で処分を受けた議員ではありませんが、有権者に対して謝罪するとともに、物価高騰に伴う賃上げなど党の実績を訴えています。
選挙戦は街頭や個人演説会の数をこなし、選挙区に加わった真備を含めて党の支持層をつなぎとめようと必死です。
(橋本岳候補<自民・前>)
「真備のために仕事をしないといけない。先に亡くなってしまった人の思いをしっかり受け止めて、もっとその人たちよりも皆さんが安全で暮らしやすい、発展していく真備をつくっていく」
故・橋本龍太郎元総理を父に持ち、その地盤を継いで厚生労働副大臣などを務めた橋本さん。2021年に結婚した妻で、岸田政権で入閣した同じ党の自見英子参議院議員も応援に駆けつけました。
(橋本岳候補の妻 自民党・自見英子参議院議員)
「医療介護福祉、本当に大変な中、何とか支えないといけない。これを誰が国会の中で仕事をしているのだろう、誰が実現しようと頑張っているのだろう、そんな時に(橋本)岳候補と会った。(橋本候補は)今回の短い国会の中でも一つ重要な議員立法を成立させている。旧優生保護法の補償法案。福祉政策のエキスパートが橋本岳候補。お父さん、おじいさんから受け継いだものかもしれない」
(柚木道義候補<立憲・前>)
「裏金政治を変えようと書かざるを得ない。選挙カーのボディーに。今の社会を変えようと思ったらまず政治が信頼、理解を得た上で物価高や少子高齢化対策。それを実現するのが政治の役割」
橋本さんとは7回目の対決となる、立憲民主党の柚木道義さんです。前回、旧岡山4区では野党共闘を実現しましたが、一歩及びませんでした。今回、選挙カーに「裏金政治を変えよう」と書くなど自民党の政治とカネの問題や世襲を批判しています。
また、支持基盤である水島臨海工業地帯などの労働組合の票固めを続けています。
(柚木道義候補<立憲・前>)
「皆さんの怒りや生活に困っている様々な声を届けられるのは相手の候補ではなく、柚木道義だという思いを一つにしてもらい、選挙区で皆さんと一緒にゴールテープを切って絶対に恩返しをする」
応援に入ったのは、民主党政権で要職を務め、9月、党の代表選にも出馬した枝野幸男最高顧問です。代表選で枝野さんの推薦人になった柚木さん。枝野さんの知名度を生かし、無党派層などへ支持拡大を図ります。
(立憲民主党 枝野幸男最高顧問)
「裏金に象徴される金権政治。これが皆さんの暮らしを今の状況に追いやっている。パーティー券をたくさん買ってくれるような一部のところにだけ、顔を向けている政治。旧統一教会みたいなカルト宗教に気をつかっている政治。こんな政治を続けてきたから、日本の経済は、地方都市は、そこに暮らしている皆さんは大変厳しい中にある。その政治を柚木道義候補と一緒に変えませんか」
自民党の前職と立憲民主党の比例前職の戦いに共産党新人が割って入り、党の対立が色濃く出た岡山4区。投票は10月27日に行われ即日開票されます。
岡山4区に立候補したのは、届け出順に共産党・新人の垣内雄一さん(60)、自民党・前職の橋本岳さん(50)、立憲民主党・前職の柚木道義さん(52)の3人です。
岡山4区は工業地帯を持つ倉敷市全域と早島町。西日本豪雨の被災地真備と船穂が旧5区から加わり、有権者数は岡山2区に次いで多い約40万人となっています。
(垣内雄一候補<共産・新>)
「裏金議員、総選挙で当選したらみそぎが済んだということでやり過ごそうとしている。真相解明、何もできていない。大本である企業団体献金を禁止させていきたい」
前回の旧岡山4区からは一転、野党共闘が実現せず、共産党が擁立した新人の垣内雄一さんです。党が最大の争点とする自民党の政治とカネの問題を強く批判しています。選挙戦では街頭を中心に党の支持層や無党派層に訴えています。
政治とカネの問題に加えて、物価高騰などに直面する生活者視点の政策もPRしています。
(垣内雄一候補<共産・新>)
「暮らしを守る政治の責任が問われている。消費税を緊急に5%に下げて廃止を目指す。零細業者が困っているインボイスは中止する」
党の大物も応援に入っています。前の委員長で、党の中央委員会の志位和夫議長です。今回、政治とカネの問題を最初に追及したのは、共産党だと、強調しました。
(共産党中央委員会 志位和夫議長)
「裏金問題が大争点になっているが、どの党が自民党をここまで追い詰めたのか、ここをよく見て選んでもらいたい。全ては2年前の2022年11月の「しんぶん赤旗」の裏金スクープから始まった。この問題、大政治犯罪だと明らかにしてきたのが共産党と「(しんぶん)赤旗」だと知らせたい」
(橋本岳候補<自民・前>)
「自民党の中の多くの者が不記載があった。ルールを守っていない。何に使ったか分からない金がある。金にいいかげんなことをしているのではないか、そういう指摘をもらう。そういうことを真摯に受け止めて選挙戦を戦い抜いていく」
前回、旧岡山4区で勝利を収めた自民党の橋本岳さん。党の派閥の裏金問題で処分を受けた議員ではありませんが、有権者に対して謝罪するとともに、物価高騰に伴う賃上げなど党の実績を訴えています。
選挙戦は街頭や個人演説会の数をこなし、選挙区に加わった真備を含めて党の支持層をつなぎとめようと必死です。
(橋本岳候補<自民・前>)
「真備のために仕事をしないといけない。先に亡くなってしまった人の思いをしっかり受け止めて、もっとその人たちよりも皆さんが安全で暮らしやすい、発展していく真備をつくっていく」
故・橋本龍太郎元総理を父に持ち、その地盤を継いで厚生労働副大臣などを務めた橋本さん。2021年に結婚した妻で、岸田政権で入閣した同じ党の自見英子参議院議員も応援に駆けつけました。
(橋本岳候補の妻 自民党・自見英子参議院議員)
「医療介護福祉、本当に大変な中、何とか支えないといけない。これを誰が国会の中で仕事をしているのだろう、誰が実現しようと頑張っているのだろう、そんな時に(橋本)岳候補と会った。(橋本候補は)今回の短い国会の中でも一つ重要な議員立法を成立させている。旧優生保護法の補償法案。福祉政策のエキスパートが橋本岳候補。お父さん、おじいさんから受け継いだものかもしれない」
(柚木道義候補<立憲・前>)
「裏金政治を変えようと書かざるを得ない。選挙カーのボディーに。今の社会を変えようと思ったらまず政治が信頼、理解を得た上で物価高や少子高齢化対策。それを実現するのが政治の役割」
橋本さんとは7回目の対決となる、立憲民主党の柚木道義さんです。前回、旧岡山4区では野党共闘を実現しましたが、一歩及びませんでした。今回、選挙カーに「裏金政治を変えよう」と書くなど自民党の政治とカネの問題や世襲を批判しています。
また、支持基盤である水島臨海工業地帯などの労働組合の票固めを続けています。
(柚木道義候補<立憲・前>)
「皆さんの怒りや生活に困っている様々な声を届けられるのは相手の候補ではなく、柚木道義だという思いを一つにしてもらい、選挙区で皆さんと一緒にゴールテープを切って絶対に恩返しをする」
応援に入ったのは、民主党政権で要職を務め、9月、党の代表選にも出馬した枝野幸男最高顧問です。代表選で枝野さんの推薦人になった柚木さん。枝野さんの知名度を生かし、無党派層などへ支持拡大を図ります。
(立憲民主党 枝野幸男最高顧問)
「裏金に象徴される金権政治。これが皆さんの暮らしを今の状況に追いやっている。パーティー券をたくさん買ってくれるような一部のところにだけ、顔を向けている政治。旧統一教会みたいなカルト宗教に気をつかっている政治。こんな政治を続けてきたから、日本の経済は、地方都市は、そこに暮らしている皆さんは大変厳しい中にある。その政治を柚木道義候補と一緒に変えませんか」
自民党の前職と立憲民主党の比例前職の戦いに共産党新人が割って入り、党の対立が色濃く出た岡山4区。投票は10月27日に行われ即日開票されます。