岡山の土産菓子として長年親しまれている、「きび田楽」などを製造している菓子店、「金萬堂本舗」（岡山市北区辛川市場）が１月３１日付で菓子の製造・販売を終了し廃業に向けた手続きを進めていることが分かりました。

同社によりますと、会社は１９７３年創業で、現在「きび田楽」や「きびだんご」、「むらすずめ」など約２０アイテムを展開しているということです。

このうち、クルミを練りこんだ餅にきな粉をまぶした菓子「きび田楽」は１９７５年ごろから販売が始まりました。県内の土産物店にも並び、多くの人に親しまれてきました。

廃業の理由は後継者の不在ということで、ＪＲ岡山駅の商業施設「さんすて岡山」内にある同社の直営店には、すでに１月３１日の閉店を知らせる掲示が出されています。

岡山市北区表町にある、岡山県観光連盟が運営する物産館「晴れの国おかやま館」は２２日午後、「長らく販売してまいりましたが、現在当館にある在庫が無くなり次第販売を終了させていただきます」とXに投稿しました。

店によりますと、正月ごろからまとめて買う人の姿が見られるようになったそうで、２２日になって製造終了が広く知られるようになり、在庫の問い合わせなどの電話が入っているということです。