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2025.01.28

PFAS血液検査結果を吉備中央町が公表 約9割の人が米指針値上回る…町長「思った以上に高い」【岡山】

岡山県吉備中央町の浄水場から有害性が指摘されている有機フッ素化合物、PFASが検出された問題で、町は、2024年に住民対象に行った血液検査の結果を1月28日に公表しました。検査を受けた約9割の人がアメリカのガイドラインで示されている指針値を上回っていたことが分かりました。

この問題は2023年、吉備中央町の円城浄水場から有機フッ素化合物、PFASが国の暫定目標値を超えて検出されたものです。町は28日、24年11月から12月にかけて公費で実施したPFASの血液検査の結果を公表しました。

検査を受けたのは2歳~102歳の住民ら709人。血液1ミリリットル中の7種類のPFASの合計の平均値は151.5ナノグラムでアメリカのガイドラインで示されている指針値の20ナノグラムを上回った人が約9割に上りました。

(吉備中央町 山本雅則町長)
「思った以上に高いというのが率直な気持ち。どのような背景によって濃度が分かれているのかも今後しっかりと調査する必要がある」

町は、数値が極めて高い人には、直接、保健師が出向いて相談に乗る方針で、このほか、電話などの相談窓口も設置しています。

(吉備中央町 山本雅則町長)
「一人では不安だと思うので、ぜひ相談窓口へ何の相談でもいいので来てください」

長年、円城浄水場の水を飲用水として利用してきた小倉博司さん。今回の検査結果には憤りを感じると話します。

(円城浄水場PFAS問題有志の会 小倉博司代表)
「基本的に極めて高いというところで言うと、怒りを通り超えてコメントが出来ないほど。被害に遭った側からすると健康を取り戻すことと原因を突き止めること社会的にこのことをストップさせていくことをきちんとやっていかないといけないと思う」

町は、2月16日に今回の結果に対する住民説明会を開く予定です。