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2025.02.03

香川丸亀国際HMは太田智樹の日本記録大幅更新など記録ラッシュ 日本学生ハーフは“山の名探偵”が優勝

2月2日に行われた香川丸亀国際ハーフマラソンでトヨタ自動車の太田智樹選手(27)が1時間切りの日本新記録を叩き出しました。他にも多くの新記録が誕生し歴史的な大会となりました。

気温9度、風も弱く最高のコンディションとなり好記録の予感があった2日のレース。2025年、初めて大学3年までの選手が中心に出場する日本学生ハーフマラソン選手権が併せて行われ、大学生や実業団選手ら多くのトップランナーが丸亀に集結しました。

男子のレースは2023年の王者、アレクサンダー・ムティソ(28、NDソフトアスリートクラブ)ら外国人選手が引っ張り、序盤からハイパースで進みます。

注目選手の1人、パリオリンピック・男子マラソンの日本代表、大迫傑(33、Nike)は3月の東京マラソンに向けた調整ということもあり淡々と自身のペースを刻みます。

そうした中、デッドヒートを繰り広げたのは…

(実況)「篠原と太田で高めあって日本記録更新を目指していってほしい!」

パリオリンピック1万メートル代表、トヨタ自動車の太田智樹と日本人学生記録保持者の駒澤大学4年、篠原倖太朗(22)です。

(実況)
「篠原が前に出ましたか」
(解説:金哲彦さん)
「篠原選手があと3キロ。このままのペースでいくと、前に出ているが日本記録を大幅に更新する」

フィニッシュのピカラスタジアム直前、太田がスパート!

(実況)「太田が前に出た!」

レースはアレクサンダー・ムティソが59分16秒の大会新記録で優勝。そして日本人トップは…

「太田が日本記録更新!篠原も日本新です!」

「勝負にこだわる」と語っていた太田が59分27秒で5年ぶりに日本記録更新。

(5年ぶりの日本記録更新 トヨタ自動車 太田智樹選手)
「(後半で)きつくなってしまってからは篠原選手に引っ張ってもらって申し訳ないと思いながらも、勝負に徹した。日本人で初めて60分を切ったということは、これからの自信にもなるし、良かった」

一方、篠原も59分30秒で日本学生新記録を叩き出しました。

(日本学生記録更新 駒澤大学4年 篠原倖太朗選手)
「日本人歴代2番にはなってしまったが、良い形で終われて、丸亀ハーフを大学最後のレースに選んで良かった」

その他にも好記録が続出した2025年の丸亀ハーフ。

(実況)「ニャボケが最後のストレートに」

女子はオマレ・ドルフィン・ニャボケ(ユニクロ)が1時間6分5秒で2連覇を達成し、自身が持つ大会記録を更新しました。ダイハツの加世田梨花は1時間7分53秒の自己ベストで5位入賞です。

(日本人女子歴代5位 ダイハツ 加世田梨花選手)
「一度陸上から離れていた期間もあったくらい苦しいシーズンを過ごしてきたが、丸亀ハーフを新たなスタートにする走りができて、名古屋ウィメンズマラソンに向けさらに頑張っていきたい」

また日本学生ハーフマラソン選手権では箱根駅伝で活躍し、「山の名探偵」の愛称で親しまれた早稲田大学2年の工藤慎作が日本歴代4位タイの1時間6秒で優勝しました。

(日本学生ハーフマラソン選手権優勝 早稲田大学2年 工藤慎作選手)
「市民ランナーから「名探偵頑張れ」と応援してもらい力になった。大学3年生以下ではトップの記録が出せたことは大きな成果」