2025.02.10
操山高校男子生徒自殺問題 県教委がまとめた再発防止策を県立学校の校長に説明【岡山】
2012年に、岡山市の県立高校で野球部のマネージャーの男子生徒が自殺した問題を受け、岡山県教育委員会がまとめた再発防止策について県立学校の校長を対象にした説明会が2月10日に開かれました。
説明会は、再発防止策の内容を学校現場に周知したうえで、2025年4月から全ての県立学校で適用するために開かれました。
2012年7月に、県立の岡山操山高校の野球部マネージャーだった2年生の男子生徒が、監督の教諭から激しい叱責を受けて自殺しました。この問題を受けて県教委は第三者委員会を設置し、遺族の意見を聞くなどして再発防止策をまとめ、1月に公表しました。
再発防止策では、教職員向けのハンドブックを見直し、体罰だけでなく、不適切な指導やハラスメントが起きる背景と根絶に向けた取り組みを追加。また、自殺防止対策の基本方針が盛り込まれ、自殺のサインを把握する方法を説明していて、早い段階で察知し、もし自殺が起きた場合は、学校が原則3日以内に教職員や関係の深い生徒らに聞き取りを行い、県教委に報告するなどとしています。
このほか、教職員や生徒、保護者らの理解を深めるために具体的な事例を映像化した教育動画を制作します。
(岡山県教委 中村正芳教育長)
「再発防止の根底には子供に対して教職員がどう接するかをしっかり1人の人格として子供を見て、対等な視点で接して、しっかり聞く、そういった姿勢が一番大切」
岡山県教委は再発防止策の効果を検証するため、教職員を対象に年に1回、指導に関する意識調査を実施するほか、生徒側から見ても効果が現れているかを検証するため生徒を対象にしたアンケートを実施することにしています。
説明会は、再発防止策の内容を学校現場に周知したうえで、2025年4月から全ての県立学校で適用するために開かれました。
2012年7月に、県立の岡山操山高校の野球部マネージャーだった2年生の男子生徒が、監督の教諭から激しい叱責を受けて自殺しました。この問題を受けて県教委は第三者委員会を設置し、遺族の意見を聞くなどして再発防止策をまとめ、1月に公表しました。
再発防止策では、教職員向けのハンドブックを見直し、体罰だけでなく、不適切な指導やハラスメントが起きる背景と根絶に向けた取り組みを追加。また、自殺防止対策の基本方針が盛り込まれ、自殺のサインを把握する方法を説明していて、早い段階で察知し、もし自殺が起きた場合は、学校が原則3日以内に教職員や関係の深い生徒らに聞き取りを行い、県教委に報告するなどとしています。
このほか、教職員や生徒、保護者らの理解を深めるために具体的な事例を映像化した教育動画を制作します。
(岡山県教委 中村正芳教育長)
「再発防止の根底には子供に対して教職員がどう接するかをしっかり1人の人格として子供を見て、対等な視点で接して、しっかり聞く、そういった姿勢が一番大切」
岡山県教委は再発防止策の効果を検証するため、教職員を対象に年に1回、指導に関する意識調査を実施するほか、生徒側から見ても効果が現れているかを検証するため生徒を対象にしたアンケートを実施することにしています。