
2025.02.12
間もなくホーム開幕戦”サッカーJ1元年”のファジアーノ岡山…J1定着のカギは?【岡山】
今、関心の高い話題を詳しく解説する急上昇ニュースのコーナーです。今回はJ1開幕を3日後に控えたファジアーノ岡山、J1定着のカギについて担当の篠原記者がお伝えします。
(篠原聖記者)
2025年、国内最高峰のJ1で戦うファジアーノ。強豪ぞろいのリーグでまずは定着することを目標に掲げています。実は2人の選手にも注目が集まっています。10日に、チームとのプロ契約を発表した岡山学芸館高校2年の千田選手と末宗選手。ともにファジアーノ岡山U-18に所属していて今シーズン、J1の試合にも出場できる2種登録選手としてトップチームに帯同します。実は、この2人のような育成出身選手の活躍がJ1定着のカギを握っています。
10日、契約発表の記者会見に臨んだ千田遼選手と末宗寛士郎選手です。
(末宗寛士郎選手)
「少しでも多く試合に絡み、そして将来はワールドカップに出たい」
(千田遼選手)
「ファジアーノ岡山というクラブで活躍することが一番の今の目標。ドイツでプレーするのが夢で将来はブンデスリーガでプレーしたい」
千田選手は鋭いクロスと1対1の強さが持ち味のディフェンダー、末宗選手は得点感覚の優れたフォワードで、ともに2024年、U-17日本代表に選出されました。
中学時代からファジアーノの育成組織、アカデミーに所属しトップチームの間近で成長してきた2人。アカデミー出身の選手はチームの戦い方や哲学が身についているので新加入の選手と比べて溶け込みやすいのも特徴です。
(木山隆之監督)
「クラブも大きな期待をしているし、本人たちも自覚していると思う。一歩一歩目の前のことをしっかりやっていってほしい」
(竹内涼選手)
「(2人の契約は)クラブにとっても大きなこと。どんどん成長して岡山をより背負って戦いクラブを押し上げてほしい」
ファジアーノのアカデミーが発足したのはJ2に昇格する前の2008年。特定の親会社を持たない市民クラブとして立ち上がったファジアーノは自前で選手を育てる育成型クラブを設立当時から目指していました。
(服部健司GM)
「外に目を向けて選手を獲得するよりは岡山でプレーする子供たちに成長してもらって、そしてファジアーノで活躍し世界に出ていくそういった選手を育てる環境を作らなければ」
クラブ史上最速で育成からトップチームへの昇格を果たした2人。今シーズンは、2人の活躍で育成型クラブとしての現在地を測ることができます。
ファジアーノが育成型クラブを目指す理由にはクラブの資金力が関係しています。支出の大半を占める、選手の年棒や移籍金といった「人件費」はJ1上位が30億円を超える中、ファジアーノは7億円程度と文字通り桁違いの差があります。
さらにJリーグは2024年に選手の契約制度を見直し、新人選手の年俸の上限を約2倍にまで大幅に引き上げました。つまり、資金力のあるクラブが実力のある新人選手を獲得しやすくなったということになります。
そうした中、アカデミーが発足してから17年、ファジアーノは育成型クラブとして着実に成長し続けています。
トップチームがJ1昇格を決めた翌日の12月8日、ファジアーノのU-18は高校年代最高峰のプレミアリーグの最終戦を迎えていました。結果は千田選手のゴールなどでサガン鳥栖ユースに2対0で勝利。プレミアリーグではJ1のユースや高校サッカーの強豪校が東西12チームずつに分かれてしのぎを削っていて、ファジアーノは2024年初めて参入し、残留を決めました。
千田選手と末宗選手の他にもその世代の日本代表に選ばれる選手が増えていて着実に成長しています。
(ファジアーノ岡山 U-18 安西来起選手)
「少しでも早く追いついて自分もその舞台に出て活躍できるような選手になっていきたいなというふうに思いました」
ファジアーノのアカデミーが理念として掲げているのが「ホームタウングロウン」。クラブだけにとどまらず地域全体で成長しようという考え方です。トップチームがJ1で戦うことでより認知度が高まる2025年は小学校への訪問事業やサッカーの指導者講習会など、普及活動を積極的に行う方針です。
(福中善久 普及部長)
「(J1昇格で)認知は間違いなく広がったと実感」
「全員をサッカー選手にというよりは、岡山の子供たちの特徴を生かせる選択肢の中からサッカー選手が選ばれたら良いと思っている」
(西原誉志 育成部長)
「仲間と協力する協調性や最後まで全力を出し切るハードワークというクラブが大切にしてきたことはオンリーワンの基本として他クラブ他団体の指導で参考になる部分をインプットしながらアカデミーを大きくしていきたい」
ファジアーノは他にもパラスポーツの体験イベント、インクルーシブフェスタを2024年11月に初めて開催するなどサッカーだけにとどまらず他の競技と連携した普及活動を行っていて、まさに地域と一体となって普及そして育成を進めています。J1定着のカギを握る「アカデミー」の活動に今シーズン注目です。
(篠原聖記者)
2025年、国内最高峰のJ1で戦うファジアーノ。強豪ぞろいのリーグでまずは定着することを目標に掲げています。実は2人の選手にも注目が集まっています。10日に、チームとのプロ契約を発表した岡山学芸館高校2年の千田選手と末宗選手。ともにファジアーノ岡山U-18に所属していて今シーズン、J1の試合にも出場できる2種登録選手としてトップチームに帯同します。実は、この2人のような育成出身選手の活躍がJ1定着のカギを握っています。
10日、契約発表の記者会見に臨んだ千田遼選手と末宗寛士郎選手です。
(末宗寛士郎選手)
「少しでも多く試合に絡み、そして将来はワールドカップに出たい」
(千田遼選手)
「ファジアーノ岡山というクラブで活躍することが一番の今の目標。ドイツでプレーするのが夢で将来はブンデスリーガでプレーしたい」
千田選手は鋭いクロスと1対1の強さが持ち味のディフェンダー、末宗選手は得点感覚の優れたフォワードで、ともに2024年、U-17日本代表に選出されました。
中学時代からファジアーノの育成組織、アカデミーに所属しトップチームの間近で成長してきた2人。アカデミー出身の選手はチームの戦い方や哲学が身についているので新加入の選手と比べて溶け込みやすいのも特徴です。
(木山隆之監督)
「クラブも大きな期待をしているし、本人たちも自覚していると思う。一歩一歩目の前のことをしっかりやっていってほしい」
(竹内涼選手)
「(2人の契約は)クラブにとっても大きなこと。どんどん成長して岡山をより背負って戦いクラブを押し上げてほしい」
ファジアーノのアカデミーが発足したのはJ2に昇格する前の2008年。特定の親会社を持たない市民クラブとして立ち上がったファジアーノは自前で選手を育てる育成型クラブを設立当時から目指していました。
(服部健司GM)
「外に目を向けて選手を獲得するよりは岡山でプレーする子供たちに成長してもらって、そしてファジアーノで活躍し世界に出ていくそういった選手を育てる環境を作らなければ」
クラブ史上最速で育成からトップチームへの昇格を果たした2人。今シーズンは、2人の活躍で育成型クラブとしての現在地を測ることができます。
ファジアーノが育成型クラブを目指す理由にはクラブの資金力が関係しています。支出の大半を占める、選手の年棒や移籍金といった「人件費」はJ1上位が30億円を超える中、ファジアーノは7億円程度と文字通り桁違いの差があります。
さらにJリーグは2024年に選手の契約制度を見直し、新人選手の年俸の上限を約2倍にまで大幅に引き上げました。つまり、資金力のあるクラブが実力のある新人選手を獲得しやすくなったということになります。
そうした中、アカデミーが発足してから17年、ファジアーノは育成型クラブとして着実に成長し続けています。
トップチームがJ1昇格を決めた翌日の12月8日、ファジアーノのU-18は高校年代最高峰のプレミアリーグの最終戦を迎えていました。結果は千田選手のゴールなどでサガン鳥栖ユースに2対0で勝利。プレミアリーグではJ1のユースや高校サッカーの強豪校が東西12チームずつに分かれてしのぎを削っていて、ファジアーノは2024年初めて参入し、残留を決めました。
千田選手と末宗選手の他にもその世代の日本代表に選ばれる選手が増えていて着実に成長しています。
(ファジアーノ岡山 U-18 安西来起選手)
「少しでも早く追いついて自分もその舞台に出て活躍できるような選手になっていきたいなというふうに思いました」
ファジアーノのアカデミーが理念として掲げているのが「ホームタウングロウン」。クラブだけにとどまらず地域全体で成長しようという考え方です。トップチームがJ1で戦うことでより認知度が高まる2025年は小学校への訪問事業やサッカーの指導者講習会など、普及活動を積極的に行う方針です。
(福中善久 普及部長)
「(J1昇格で)認知は間違いなく広がったと実感」
「全員をサッカー選手にというよりは、岡山の子供たちの特徴を生かせる選択肢の中からサッカー選手が選ばれたら良いと思っている」
(西原誉志 育成部長)
「仲間と協力する協調性や最後まで全力を出し切るハードワークというクラブが大切にしてきたことはオンリーワンの基本として他クラブ他団体の指導で参考になる部分をインプットしながらアカデミーを大きくしていきたい」
ファジアーノは他にもパラスポーツの体験イベント、インクルーシブフェスタを2024年11月に初めて開催するなどサッカーだけにとどまらず他の競技と連携した普及活動を行っていて、まさに地域と一体となって普及そして育成を進めています。J1定着のカギを握る「アカデミー」の活動に今シーズン注目です。