2025.02.19
【岡山・香川注目の新予算】岡山県 大阪・関西万博&瀬戸芸を機に外国人を呼び込め!問われる観光振興戦略
シリーズで、県や自治体の2025年度の当初予算案から注目の事業をお伝えします。初回は、この10年で2番目の予算規模となった岡山県です。少子化対策と並び観光振興に重点を置きました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「(英語で)ここ(岡山市北区後楽園・荒手茶寮)のオープンは1933年」
岡山県の伊原木隆太知事がもてなすのは、イスラム教の国、中東サウジアラビアの駐日大使です。上皇さまが皇太子時代に使われたという岡山市の老舗料亭で、岡山の粋を集めた高級ミニ懐石をふるまいました。イスラム教の戒律に従って、ブタ由来の食品を使わない特別な献立です。
(サウジアラビア駐日大使)
「サウジアラビアでは日本の伝統と革新の両立が関心を持たれていて、多くの人が感銘を受けている」
豊富な石油資源により富裕層が多く、付加価値の高い旅行を好むサウジアラビア。2030年の万博開催地でもあり、2025年の大阪・関西万博の視察を兼ねて訪日客が増える見通しです。県は、そうした人を岡山に呼び込もうと、付加価値の高い観光商品をPRしています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「サウジアラビア大使が岡山に来ることはなかった。本当に素晴らしい機会をもらえた」
一般会計で7768億6100万円に上る予算案。2012年の伊原木知事就任以降、新型コロナ対策などで膨らんだ2023年度に次ぐ規模となりました。重点戦略として少子化対策に58億円を計上する一方、産業の振興には544億円を計上しました。
その中でポイントとなるのが外国人向けの観光振興です。2025年度は約2820万人の来場を見込む万博や100万人規模の集客を誇る瀬戸内国際芸術祭が始まります。県をまたいで周遊する客の増加が見込まれ、広域の戦略が求められます。
そのために2024年に設立された「西のゴールデンルートアライアンス」。外国人観光客が少ない大阪より西の自治体と企業などが連携してプロモーションを行います。
サウジアラビア大使の今回の岡山訪問もプロモーションの一環で、大使はこの後、福岡県を訪問したということです。県は2025年度、この連携事業に1100万円を計上しました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「客の立場になってどのくらいの周遊の広さを考えたらいいのか。ルートやプランを全部独り占めにできないが、用意しようという協力がやりやすくなってきた」
一方、独自の事業として、伊原木知事が2024年7月、トッププロモーションをした東南アジア、タイの旅行会社向けの観光情報セミナーの開催などに約600万円。万博国際交流プログラムとして、友好交流の協定を結ぶ韓国・慶尚南道の高校生の受け入れに約600万円を計上するなど、誘客につなげる事業を積み上げました。
また海外からの玄関口となる岡山空港で、国際線を2便同時に発着させるための施設の改修計画策定に向け、約1億円も計上しています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「観光産業はいろいろな人にチャンス、いろいろな場所に恩恵を及ぼす素晴らしい産業。高い水準で外国人を含めて観光客を呼び込む」
(前川裕喜記者)
「大阪・関西万博と瀬戸内国際芸術祭が開かれ、観光振興にとってチャンスの年となる。必要なのが広域の連携で予算でウェイトが置かれる。一方、独自性をどう出すかも問われ、試行錯誤が続く」
(岡山県 伊原木隆太知事)
「(英語で)ここ(岡山市北区後楽園・荒手茶寮)のオープンは1933年」
岡山県の伊原木隆太知事がもてなすのは、イスラム教の国、中東サウジアラビアの駐日大使です。上皇さまが皇太子時代に使われたという岡山市の老舗料亭で、岡山の粋を集めた高級ミニ懐石をふるまいました。イスラム教の戒律に従って、ブタ由来の食品を使わない特別な献立です。
(サウジアラビア駐日大使)
「サウジアラビアでは日本の伝統と革新の両立が関心を持たれていて、多くの人が感銘を受けている」
豊富な石油資源により富裕層が多く、付加価値の高い旅行を好むサウジアラビア。2030年の万博開催地でもあり、2025年の大阪・関西万博の視察を兼ねて訪日客が増える見通しです。県は、そうした人を岡山に呼び込もうと、付加価値の高い観光商品をPRしています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「サウジアラビア大使が岡山に来ることはなかった。本当に素晴らしい機会をもらえた」
一般会計で7768億6100万円に上る予算案。2012年の伊原木知事就任以降、新型コロナ対策などで膨らんだ2023年度に次ぐ規模となりました。重点戦略として少子化対策に58億円を計上する一方、産業の振興には544億円を計上しました。
その中でポイントとなるのが外国人向けの観光振興です。2025年度は約2820万人の来場を見込む万博や100万人規模の集客を誇る瀬戸内国際芸術祭が始まります。県をまたいで周遊する客の増加が見込まれ、広域の戦略が求められます。
そのために2024年に設立された「西のゴールデンルートアライアンス」。外国人観光客が少ない大阪より西の自治体と企業などが連携してプロモーションを行います。
サウジアラビア大使の今回の岡山訪問もプロモーションの一環で、大使はこの後、福岡県を訪問したということです。県は2025年度、この連携事業に1100万円を計上しました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「客の立場になってどのくらいの周遊の広さを考えたらいいのか。ルートやプランを全部独り占めにできないが、用意しようという協力がやりやすくなってきた」
一方、独自の事業として、伊原木知事が2024年7月、トッププロモーションをした東南アジア、タイの旅行会社向けの観光情報セミナーの開催などに約600万円。万博国際交流プログラムとして、友好交流の協定を結ぶ韓国・慶尚南道の高校生の受け入れに約600万円を計上するなど、誘客につなげる事業を積み上げました。
また海外からの玄関口となる岡山空港で、国際線を2便同時に発着させるための施設の改修計画策定に向け、約1億円も計上しています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「観光産業はいろいろな人にチャンス、いろいろな場所に恩恵を及ぼす素晴らしい産業。高い水準で外国人を含めて観光客を呼び込む」
(前川裕喜記者)
「大阪・関西万博と瀬戸内国際芸術祭が開かれ、観光振興にとってチャンスの年となる。必要なのが広域の連携で予算でウェイトが置かれる。一方、独自性をどう出すかも問われ、試行錯誤が続く」