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2025.03.24

フルコンタクトで戦う空手で3つの全国大会3連覇 赤磐市のスーパー小学生・今中櫻子さんの横顔【岡山】

首から下の打撃と、全身の蹴りが有効、フルコンタクトで戦う空手があります。赤磐市の小学2年生、今中櫻子さんは現在3つの全国大会で3連覇中です。その強さを取材しました。

競技人口は日本で20万人といわれるフルコンタクトの空手。赤磐市の小学2年生、今中櫻子さんは2025年1月、大阪で開かれた全国大会、ジャパンアスリートカップに出場しました。

黄色い帯の櫻子さんは、体格差を活かし、蹴りで間合いを取りながら、接近戦となると脇腹を中心に的確な打撃を与えます。2年生上級クラスで優勝した櫻子さん、見事、3つの全国大会での3連覇を達成しました。

小学2年生女子の平均身長は121.8センチ体重は23.7キロですが、櫻子さんは136センチ、体重は42キロと空手の選手として恵まれた体型です。

フルコンタクトの空手は、首から下の打撃と頭を含む全身の蹴りが有効で、長い手足は大きな武器になります。所属しているのは備前市と瀬戸内市を拠点とする横山道場。櫻子さんは週4回、稽古に励んでいます。恵まれているのは体型だけではなく、体の柔らかさもあるのです。

(横山道場 横山純一代表)
「体が柔らかいので(足で行う)上段への攻撃が多彩でしなやかな蹴りが出せるのが特徴。接近戦でも強く離れた蹴りの間合いでも、近くても遠くても強くなかなか彼女の攻略は難しいと思う」

(赤磐市長・教育長を表敬)赤磐市立山陽東小学校に通う櫻子さん。2月に市役所を訪れ、坪井秀樹教育長らに3連覇達成を報告しました。

(赤磐市教育委員会 坪井秀樹教育長)
「好きな言葉が練習はうそをつかない。その通り実現してくれてありがとう」

そして、次の目標を誓いました。

(今中櫻子さん)
「次は4連覇を目指して、またここで表敬訪問ができるよう頑張りたい」

父親の崇行さんの勧めで4歳で空手道場へ入門。護身用にという父の思いがありました。

(父親 今中崇行さん)
「自分の身は自分で守るという護身の観点から習わせたかった。自分の身支度や前日に用意したりができなかったのが徐々にできるようになり出し空手も自分で自主的にやらせるようにしていて人間的に成長できているのを実感する」

週4回の道場だけでなく学校から帰ると、家でも自主的に稽古を積みます。その威力は…。

(三竿雅義 記者)
「櫻子ちゃんのキック。受けてみたいと思います。お願いします」

(ドス!)

「お!今の何割くらい?」
(今中櫻子さん)
「5割くらい」
(三竿雅義記者)
「5割くらい?結構、効きました」

今中さん親子はいつも二人三脚。家での稽古相手は専ら崇行さんです。

(父親 今中崇行さん)
「大変です。痛いです。まぁ、慣れるもんですね4歳からずっと受けているので慣れますね。技術・パワーも学年が上がるほど早く、強くなっているのは頼もしく成長を感じる」
(今中櫻子さん)
「(父が)しゃがんでくれて一緒の背じゃないけど練習できるからうれしい」

次なる目標はもちろん、3つの全国大会での4連覇。本来、遊びたい盛りの小学生ですが、道場の仲間と切磋琢磨しながら、目標に向かって稽古に励みます。

(今中櫻子さん)
「ずっと勝ち続けるのはきついけどみんなが応援してくれるからやる気が出る」

3大会で4連覇を目指す今中さん。まずは2026年1月、神戸で行われる全日本リアルチャンピオンシップに向けて準備を進めています。