2026.09.02
亡き大切な人に宛てた気持ちを…西日本豪雨から8年 真備町に置く「灯りポスト」への期待【岡山・倉敷市】
西日本豪雨の被災地・倉敷市真備町に、亡くなった家族や知人に思いを綴った手紙を投函できるポストが設置されました。豪雨から8年、被災者に寄り添う活動から生まれた新たな取り組みです。
◆大切なものを失った人たちの思いを綴った手紙を投函できる朱色の「灯りポスト」
朱色の可愛らしいポスト、その名も「灯りポスト」です。
このポストに投函できるのは、亡くなった家族や友人など、大切なものを失った人たちの思いを綴った手紙です。ポストは、8月11日から、倉敷市真備町岡田にある千光寺の境内に設置されています。
(竹下美保記者)
「ポストの下には、便せんや封筒も用意されていて、ここで思いを綴ることもできます」
設置したのは、真備町出身で、現在大阪で暮らす名合雅美さん。
(team千の光 名合雅美代表)
「私は臨床心理士・公認心理師で、心のよりどころ相談を始めた。月1回だが相談活動をした。今年(2026年)で8年たち、少し違った形で皆さんがよりどころにできる場所をつくりたいとの思いもあって」
「灯りポスト」には便せんや封筒も用意されている
◆「灯りポスト」は岩手・大槌町の「風の電話」、香川・三豊市粟島の「漂流郵便局」がモデルに
名合さんは、同級生たちとチームを立ち上げ、西日本豪雨の後、寺の境内で、被災者の悩みを聞いてきました。
東日本大震災で会えなくなった家族や友人と言葉を交わしたいと願う人が、線のつながっていない電話で話しかける岩手県大槌町の「風の電話」、届け先の分からない手紙や宛てのない思いを預かる三豊市粟島の「漂流郵便局」。そんな場所を真備町につくることにしました。
香川・三豊市粟島の「漂流郵便局」
◆名合さんが考える、大切な人を失った人の「気持ちの3段階」への対応
私(竹下記者)も8月に亡くなった甥に手紙を書くことにしました。
(team千の光 名合雅美代表)
「誰の目にも触れずそのまま、(寺で)おたき上げしてほしいという希望だったり、相談活動している私たちに読んでほしい、聞いてほしい人がいたら、私たちが目を通して連絡して、話を聞くこともできる。同じような思いを抱えた人たちと共有したい人たちには、皆さんと共有してもらうなど3段階を考えている」
(竹下美保記者)
「若くして亡くなった甥っ子ですが、文字にすると少し心の整理がつきますね」
「灯りポスト」では3段階に分けて希望を聞いている
◆「灯りポスト」には大切な人を亡くした全ての人の思いを受け止めてほしいと…
西日本豪雨の被災地・真備町でも、尊い命が失われました。
「灯りポスト」は、被災者だけでなく、大切な人を亡くした全ての人の思いを受け止めてくれるはずです。
(team千の光 名合雅美代表)
「真備町がそういう思いを忘れない場になればという願いもある。人と人をつなげる仕組みも作っていきたいので、その入り口の一つとして“灯りポスト”が役割を果たして欲しい」
team千の光 名合雅美代表
