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2022.02.01

終演後拍手も…「岡山メルパ」33年の歴史に幕 多くの映画ファンが別れ惜しむ【岡山・岡山市】

JR岡山駅前のシンボルとして長く親しまれた映画館、岡山メルパが1月31日夜、閉館しました。

最後の上映には予想を上回る多くの映画ファンが訪れ、最後の別れを惜しみました。

1月31日午後6時頃、岡山メルパの前には、建物をスマートフォンで撮影する人たちの姿がありました。

(最後の上映に来た人)
「岡山の歴史を感じる建物。施設も好きだし、無くなるのはさびしい」

岡山メルパは1988年に開館しました。

当時、複数のスクリーンがある映画館は地方で珍しく、駅前の人気スポットになりました。

(福武観光 福武孝之副社長)
「映画を見に街に出てくる。街に来た気持ちになるというお客さんもいた」

その後、シネコンの登場などで映画を取り巻く環境は大きく変わりました。

そんな中、岡山駅前の大規模な再開発計画が進み、メルパは立ち退きを決めました。

とはいえ、33年余り親しまれた映画館。岡山の映画ファンは強い愛着を持っています。

(映画ファン)
「昔から来ている。雰囲気がいい。最後に1本見てお別れしようと」

最後の作品の上映には予想を上回る人が訪れ、280席がほぼ満席となりました。

(最後の上映に訪れた人)
「こんなに入っていてビックリ。残念です。子供の頃から通っていたので」

最後の4日間は、さよなら興行と題して平成の名作の数々が上映されました。

(終演後 場内から拍手が…)

(福武観光 福武孝之副社長)
「長年応援してくれた方が、こんなにいたという事が、ハッピーエンドだと思います」

(シャッターの前で福武孝之副社長挨拶)
「心より感謝申し上げます」

今後は、北区中山下にある映画館、ジョリー東宝を岡山メルパに改称して、1つのスクリーンだけで営業を続けます。

駅前について運営する福武観光では、再開発後、新しい映画エンターテインメント事業を展開したいとしています。