備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。秋の長雨シーズンを前に、早めの備えに役立つ情報です。

（防災士　新田俊介記者）
「警報や注意報、それに河川の水位の情報など、皆さんが避難の参考にしている情報は様々だと思いますが、これらの情報より早い段階からリスクを知らせる情報があることをご存じですか？」

■「危険のシグナル！早期注意情報」

鬼怒川が決壊するなど、甚大な被害が出た７年前の関東・東北豪雨。４年前には、関西国際空港が台風による高潮で水に浸かりました。

こうした社会に大きな影響を及ぼす災害が増えたことを背景に、気象庁が発表しているのが早期注意情報。警報級の気象状況になる可能性を、あらかじめ知らせる情報です。
■「心構えのスイッチに」

早期注意情報は、気象庁のホームページの警報・注意報の欄に表示されます。例えば、８月２４日の時点で、低気圧が近づいていた長崎県で見ると…警報級の現象の可能性が「高」または「中」と２つの段階で表示されています。 現在は大雨、大雪、暴風、波浪について、９月８日からは高潮も発表の対象となり、５日先までの予想が示されるため、災害への心構えを高めるきっかけとして使えます。 そこで、押さえてほしい備えのツボはこちら。早めにリスクを察知できる早期注意情報。予想雨量や気象情報と組み合わせて、避難の準備に取り掛かるなど、それぞれの備えに生かしましょう。