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【独自】入所者の「解剖録」遺族に初開示 ハンセン病療養所 1834人分が存在【岡山】

2022.09.02

【独自】入所者の「解剖録」遺族に初開示 ハンセン病療養所 1834人分が存在【岡山】

瀬戸内市の国立ハンセン病療養所、長島愛生園に残っていた入所者の遺体の解剖録の内容が、初めて遺族に開示されました。メディアを通じて内容が伝えられるのは、全国で初めてということです。

(長島愛生園 山本典良園長)
「木村仙太郎さんの解剖の記録、6ページ。直接的な死因は結核によるもの」

亡くなった後の臓器の状態などが細かく記された解剖録。1941年に亡くなった長島愛生園の入所者、木村仙太郎さんのものです。遺族の木村真三さんが希望し、初めて開示されました。

(入所者の遺族 木村真三さん)
「大伯父が生きた証として、どういう一生をここで迎えたのか、貴重な記録」

長島愛生園では、2021年、1834人の解剖録の存在が明らかになっていて、園などによりますと、内容がメディアで伝えられるのは、全国で初めてだということです。

ハンセン病に詳しい弁護士は、解剖録の内容について、解剖の必要性や、同意なしでの常態化など、人権侵害がなかったかを知る上でも貴重な資料と話しています。