備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。台風による暴風のツボを押さえましょう。

（防災士　小林宏典記者）
「台風１１号の接近に伴って、風が強くなってきました。強風の備えはできていますか」

■「台風の暴風リスク」 ９月６日、岡山、香川に最接近した台風１１号では、東かがわ市で最大瞬間風速２０．６ｍを観測。台風の中心に近かった九州では、物が飛ばされる被害も出ました。 ■「対策は風が吹く前」

台風の風は、中心に近いほど強くなります。まずは予報円を見て、風が強くなるエリアを確認しましょう。

台風１１号の予報円です。黄色い円は風速１５ｍの強風域、中心に近い赤い円は風速２５ｍの暴風域ですが、特に暴風域は危険です。 こちらは風速３０ｍの暴風を体験できる施設です。立っていられないほどの風の強さで、庭や玄関先の物を簡単に吹き飛ばす恐れも肌で感じました。 屋外での行動は避け、飛ばされそうなものは、台風が接近する前に固定したり、移動させたり、対策を済ませましょう。 また台風が過ぎた後には、吹き返しと呼ばれる強い風が吹く場合がありますので、通過した後も油断は禁物です。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。台風が発生したら、まず最接近の時間帯や予想される風の強さを確認しましょう。気象情報に注意しながら、風が強くなる前に備えを済ませましょう。