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井原の女性1210万円被害 手口は…「特殊詐欺」高額被害が連続発生 注意を【岡山】

2022.09.14

井原の女性1210万円被害 手口は…「特殊詐欺」高額被害が連続発生 注意を【岡山】

岡山県内でいわゆる「特殊詐欺」の被害が後を絶ちません。2022年に入り被害総額はすでに2億円を超えています。新たな手口も増えていて警察が注意を呼びかけています。

岡山県警によりますと、岡山県内で2022年に入って8月23日までの特殊詐欺被害は、認知件数が104件、被害総額は約2億2010万円と件数、金額ともに2021年の同じ時期を上回っています。1000万円を超える被害も多発しています。

中でも悪質な手口が…2022年6月下旬頃、井原市に住む70代の女性の携帯電話にあるメッセージが届きました。

「確認させていただきたい項目がございます。下記のサポートセンターまでご連絡下さい」

女性が連絡をしたところ、未納の代金があることなどが伝えられました。すると後日、日本保護協会などと名乗る男から次のような電話があったといいます。

「携帯電話からウイルスが拡散していて多額の被害が出ている」

女性はこのように伝えられた上で、被害の全額を保証できる保険があると保険料の振り込みを指示されました。被害届が出ていると伝えられた女性は、連日のように50万円ずつ振り込み、家族が気付くまで総額約1210万円を振り込んでいました。最初に届いたメッセージに連絡をしてしまったことが高額被害への引き金となったのです。

(岡山県警生活安全企画課 犯罪抑止対策室 山本直希課長補佐)
「最初のうちは高額ではないが1度払ってしまうと、まだ未納料金があると繰り返し料金を要求してくる」

最近の手口では、固定電話だけでなくスマートフォンに届く電話やメールについても注意が必要だと言います。

(岡山県警生活安全企画課 犯罪抑止対策室 山本直希課長補佐)
「携帯電話は高齢者だけでなくむしろ若い世代がたくさん持っている。SMSを通じてだます手口は、年齢関係なくすべての世代に注意してもらう必要がある」

県警は、見知らぬ相手に金を要求されたら詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼び掛けています。