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2024.09.05

【備えのツボ】街の4分の1が… 市街地浸水“高潮想定”を知る【岡山・香川】

(2022年10月13日配信)
備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。まだ続く台風シーズンに注意が必要な高潮。海から遠い場所も人ごとではありません。

(防災士 新田俊介記者)
「海抜0.1メートル。干拓地などがある岡山・香川では、こうした低い土地が多く、高潮のリスクが常に付きまとっています」

■「市街地浸水…高潮想定を知る」

浸水することを示すピンクのエリアが広範囲に広がる地図。岡山県が2022年公表した最大規模の高潮を想定した浸水区域図です。岡山市では市役所やJR岡山駅も含まれ、市全域の4分の1にあたる195平方キロが浸水するとされています。
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■「発生する『想定外』」

甚大な被害を想定した浸水区域図が作られた背景には、近年、国の内外で想定外の高潮による被害が発生していることがあります。

記憶に新しいところでは、4年前の台風21号で関西国際空港が浸水。滑走路は閉鎖に追い込まれました。

このエリアでも2004年の台風16号では香川県で2万戸、岡山県で1万戸を超える被害が出ています。
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そして、岡山県が新たに作った浸水区域図では、この台風16号の45倍の面積が浸水すると試算されています。
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そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。まずは住んでいる場所の浸水区域図を一度はチェック。そして、高潮は事前にある程度予想ができます。気象台が注意報や警報を発表したら、備えのスイッチをONにしましょう。
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