2022.12.06
電気代高騰 見込みよりも5割増…節電も難しい… 大型施設に影響【岡山・玉野市】
原油価格などの高騰に伴い、電気代値上げの動きが相次いでいます。世代を超えて私たちの目を楽しませてくれるある施設が節電も難しいと頭を抱えています。現状を取材しました。
(森夏美アナ)
「家計に大きな影響を与える電気代。各電力会社が来年4月から家庭向けの電気代の値上げを発表しています。そんな中、節電が難しく苦しいやりくりを強いられている所があるんです」
2022年で開館69年、約180種類の海の生き物を展示する玉野市の渋川マリン水族館です。館内の水槽は、年間を通して水温調節やろ過を行っていて、日々、膨大な電力を使っています。
新型コロナの影響でここ数年電気代の値上がりが続いていましたが、2022年10月に入ってより顕著になったといいます。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「前月よりも今月、今月よりも来月とだんだん上がってきている。どこが天井なのか分からない状況。全体の予算の中でも電気代がかなりのウエイトを占めるかなと」
「こちらがエサを保管する冷凍庫。これも電力を毎日使う。この目の前にある四角いのが ろ過槽で、水が浄化されて、向こうにある循環ポンプで (水が)展示水槽に戻される。それがかなり電気を使う設備」
生き物の命を守るうえで欠かせない温水ボイラーや循環ポンプ。1カ月の施設の電気使用量は、約2500キロワットアワーで、標準的な一般家庭の約8~10倍ですが、節電も難しいのが現状です。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「(Q:ここを削るわけには?)生き物をしっかり元気よく見てもらうには 電気は本当に必要」
水族館の電気代は、2022年度の当初予算より5割増える見込みで、施設を運営する玉野市は電気代の不足分、約370万円を増額する補正予算を組み、現在開会中の市議会に提案しています。
先行きの見えない状況に施設も頭を抱えています。それでも…。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「生き物にあまり負担をかけないように 人ができることを頑張っていきたい。お客さんにたくさん来てもらえたら、その分電気代の穴埋めになるのかなと」
水族館の生き物にも影を落とす電気代の高騰。歯止めがかかることを願いながら厳しいやりくりが続きます。
(森夏美アナ)
「家計に大きな影響を与える電気代。各電力会社が来年4月から家庭向けの電気代の値上げを発表しています。そんな中、節電が難しく苦しいやりくりを強いられている所があるんです」
2022年で開館69年、約180種類の海の生き物を展示する玉野市の渋川マリン水族館です。館内の水槽は、年間を通して水温調節やろ過を行っていて、日々、膨大な電力を使っています。
新型コロナの影響でここ数年電気代の値上がりが続いていましたが、2022年10月に入ってより顕著になったといいます。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「前月よりも今月、今月よりも来月とだんだん上がってきている。どこが天井なのか分からない状況。全体の予算の中でも電気代がかなりのウエイトを占めるかなと」
「こちらがエサを保管する冷凍庫。これも電力を毎日使う。この目の前にある四角いのが ろ過槽で、水が浄化されて、向こうにある循環ポンプで (水が)展示水槽に戻される。それがかなり電気を使う設備」
生き物の命を守るうえで欠かせない温水ボイラーや循環ポンプ。1カ月の施設の電気使用量は、約2500キロワットアワーで、標準的な一般家庭の約8~10倍ですが、節電も難しいのが現状です。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「(Q:ここを削るわけには?)生き物をしっかり元気よく見てもらうには 電気は本当に必要」
水族館の電気代は、2022年度の当初予算より5割増える見込みで、施設を運営する玉野市は電気代の不足分、約370万円を増額する補正予算を組み、現在開会中の市議会に提案しています。
先行きの見えない状況に施設も頭を抱えています。それでも…。
(渋川マリン水族館 岡秀彦館長)
「生き物にあまり負担をかけないように 人ができることを頑張っていきたい。お客さんにたくさん来てもらえたら、その分電気代の穴埋めになるのかなと」
水族館の生き物にも影を落とす電気代の高騰。歯止めがかかることを願いながら厳しいやりくりが続きます。