備えの基本を押さえて防災力アップを目指す、備えのツボです。今回は、この時期多発する山火事。その注意点を押さえましょう。 （防災士　新田俊介記者）
「時に一気に燃え広がることもある山火事。外で火を扱う際には、細心の注意が必要です」

■春は山火事に注意 ３月１１日、岡山市東区で発生した山火事。山林１６ヘクタールを焼き、約４６時間後に鎮火しました。たき火が燃え広がった可能性があると見られています。 総務省消防庁によりますと、２０２１年全国で発生した林野火災は１２２７件で、２月から４月の３カ月間に６割が集中しました。出火原因の３割は、集めた枯草や小枝などを焼く、たき火でした。

■確認！火の用心 岡山市内で発生した火事の出火原因でも、たき火は６年連続でトップです。下草や枯れ葉などに燃え移れば、一気に広がって山火事となってしまう可能性があるほか、時に命や財産を失うような大きな被害につながるケースもあり、注意が必要です。 たき火をしている時にはその場から離れない。水を入れたバケツを用意するなど、消火の準備をする。風が強い時や空気が乾燥している時は、外で火を使わないことなどに気を付けましょう。

押さえてほしい備えのツボはこちら。 火を扱う時に慣れと油断は禁物。きちんと始末に努めることが、被害を発生させない最も適切な方法なのです。