OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
家具が凶器になる 転倒・落下・避難路をふさぐ…新生活を機に配置のチェックを【備えのツボ 岡山・香川】

2023.03.23

家具が凶器になる 転倒・落下・避難路をふさぐ…新生活を機に配置のチェックを【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」。過去の地震を教訓に、この時季に見直したい備えについてです。

(防災士 小林宏典)
「春は新生活を始める季節。その際、気にかけてほしいのが、身の回りのリスクです」

■新生活で備えも点検

2001年3月24日、瀬戸内海の安芸灘を震源とするマグニチュード6.7の芸予地震があり、広島県で最大震度6弱、岡山・香川でも震度4を観測し、あわせて290人が死傷、約5万棟の住宅が被害を受けました。

この海域では、同じクラスの地震が過去、少なくとも6回発生し、今後30年以内にも40%程度の確率で同じ規模の地震が起きると言われています。

■教訓を忘れずに

過去に起きた同じクラスの地震でケガをした人の多くは、家具の転倒や落下などによるものでした。東京消防庁によりますと、2016年の熊本地震や、2004年の新潟県中越地震で、ケガの原因は約4割が家具の転倒や落下でした。家具の配置は、ケガだけでなく、火災や避難路をふさぐことにもつながりかねません。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
ツボ1
新生活が始まるこの時季、過去の地震を教訓に、家具の固定やレイアウトの見直しを進めましょう。