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2人の「ハンディキャップアーティスト」が描く優しい世界 岡山市のホテルで作品を展示【岡山】

2023.05.24

2人の「ハンディキャップアーティスト」が描く優しい世界 岡山市のホテルで作品を展示【岡山】

岡山市のホテルのレストランで、「ハンディキャップアーティスト」の原画を展示したイベントが開かれています。

障害者アートを活用したデザインビジネス事業を展開する「DESIGN GOALsプロジェクト」が企画したもので、レストランの壁やテーブルに2人の障害者アーティストの作品約30点あまりを展示しています。
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肢体不自由の石原明日香さんは、点描で独自の世界観を表現します。ラメの入ったペンを使い、昆虫や魚を描いた作品はとてもカラフルで、モザイク画のような繊細さを持っています。「絵を描いていると嫌なことも忘れられる」という明日香さん。今回のイベントは、個展をするのが夢だったという彼女の思いから企画されました。
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知的障害を伴う自閉症の海太郎さんは、カラーペンを使って、動物や植物を描きます。カラフルな色づかいは明日香さんと共通しますが、感覚的に色が塗られた作品は、ほのぼのとしていて見る人を癒してくれます。「かわいいネコを描くのが好き。これから鳥さんを描きたい。もっと見てもらいたい」と海太郎さん。
ハンディ4
5月20日には、2人のアーティストを招いて、ギャラリートークイベントが開かれました。約40人が集まり、レストランの食事を楽しみながら、作品を鑑賞しました。
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途中、ピアノの得意な海太郎さんがショパンを演奏したり、明日香さんが作品に込めた思いを語って、約2時間、アットホームな時間が流れました。明日香さんは、「将来は商品デザインにも関わりたい。海外の人にも作品を見てもらいたい」と夢を語りました。
ハンディ5
石原明日香さんと海太郎さんの原画展は、岡山市北区の岡山ビューホテル2階「和洋旬彩だいにんぐ五感」で、6月3日まで開かれています。