備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」。台風の早めの対策に役立つ、新たな取り組みを紹介します。

（防災士　小林宏典）
「台風が近づきそうなとき、参考にするのが予報円。次の台風からこの予報円が変わることをご存じですか？」 ６月初めに日本列島に接近した台風２号の進路予報です。 台風の進路を示す予報円は備える上で大切な情報です。

そうした中、気象庁は次の台風から予報円の半径を「最大４０％小さく絞り込んで」発表することを明らかにしました。 こうした改善の背景には「予報精度の向上」があり、台風の影響を受けるエリアが絞り込みやすくなるメリットがあります。 予報円は、台風の中心が７０％の確率で入ると予想される範囲を示したものです。今回、３日以降の予報円が大きく改善、特に５日先では予報円の半径は４０％小さくなります。またそれに伴って風速２５メートル以上の暴風が予想される暴風域もあわせて小さくなります。

これから訪れる本格的な台風シーズンに向けこうしたメリットは備えに直結します。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。 予報精度の向上に伴って改善される台風の予報円。備蓄や避難など私たちの防災行動もそれにあわせて改善し備えに生かしましょう。