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「特別警報」運用開始10年…知っておきたい”災害発生の可能性が高い状況”【備えのツボ岡山・香川】

2023.09.14

「特別警報」運用開始10年…知っておきたい”災害発生の可能性が高い状況”【備えのツボ岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。9月16日で、全国で初めて特別警報が発表されてから10年。その意味をおさらいします。

(防災士 新田俊介)
「ふるさとが泥水に覆われた5年前の西日本豪雨。平成最悪となったこの水害の前には、岡山県に初めて特別警報が発表されていました」
つぼ1
■タイトル「運用10年 特別警報」
つぼ2
特別警報は、大雨や大津波などにより重大な災害が発生している可能性がきわめて高くなった際に最大級の警戒を呼び掛けるため、2013年8月に運用が始まりました。
つぼ3
全国で初めて発表されたのはその年の9月16日。死者、行方不明者7人を出した台風18号で、京都、滋賀、福井に発表されました。その後は関東東北豪雨、九州北部豪雨、そして西日本豪雨など、甚大な被害を出した災害の多くで発表されています。

■スーパー「理解深め適切な避難を」
つぼ4
運用10年を迎え、特別警報の理解は徐々に進んでいます。気象庁が2022年行ったアンケートでは、大雨特別警報がすでに災害が発生している可能性が高い状況で発表されることを知っているか尋ねたところ、「表現や意味を詳細に理解している」が15.2%、「詳細に理解していないが、避難の必要性を訴える情報と理解している」が71.5%でした。
つぼ5
しかし、繰り返しますが、特別警報はすでに災害が発生している可能性が高い状況。その前段の警報や注意報の段階で備えのスイッチをONにして、
つぼ6
安全に避難を開始できるタイミングを判断することを忘れてはいけません。

押さえてほしい備えのツボはこちら。
つぼ7
8月の台風7号を思い出してみてください。岡山県北で発生した線状降水帯、鳥取県に発表された特別警報。私たちは誰もが災害の危険と隣り合わせで生きているんです。