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2023.09.21

あなたの身近な川は?規模で異なる「氾濫リスク」避難が間に合わないことも【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップをはかる「備えのツボ」。秋の台風や豪雨に備え、川の氾濫について深掘りします。

(防災士 小林宏典)
「岡山市を流れる一級河川の旭川です。こうした大きな川と中小規模の川、氾濫の際、リスクが異なることをご存じですか?」
つぼ1
■川で異なる氾濫リスク
つぼ2
岡山県に初めて線状降水帯をもたらした台風7号から1カ月。記録的な大雨に伴って、鏡野町や真庭市では川からあふれた水が田んぼや住宅に押し寄せました。人の命や財産を脅かす川の氾濫は、川の規模によってリスクも異なります。
つぼ3
■教訓は過去の氾濫に
つぼ4
大きい川、中小規模の川、そして山間にある川、過去の水害からそれぞれのリスクを見ていきましょう。
つぼ5
5年前の西日本豪雨で、倉敷市真備町では一級河川の小田川が氾濫しました。大きな川の場合、浸水は広範囲に及ぶほか、雨が止んだ後も水位の上昇が続くなど、影響は長時間に及びました。
つぼ6
一方、小さい支流は流れが滞り、先に水があふれたり堤防が壊れたりしました。被害が出るタイミングが早く避難が間に合わないケースが見られました。
つぼ7
また、川幅が狭く急な勾配の山間部の川は、大雨のあと短時間で急激に水位が上昇します。水位の情報も乏しく、大雨の状況をみて自ら避難を判断する必要があります。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
つぼ8
川の規模によって氾濫の特徴は異なります。秋の台風に備えて身近にある川の規模や氾濫の特徴を把握しそれぞれに合う備えを進めましょう。