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地震の後は火災に要注意!出火しない対策は?【備えのツボ 岡山・香川】

2024.08.22

地震の後は火災に要注意!出火しない対策は?【備えのツボ 岡山・香川】

(2024年1月18日配信)

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。今回は能登半島地震で猛威を振るった地震による火災についてお伝えします。

夜のまちを飲み込む赤い炎。能登半島地震により石川県輪島市では大規模な火災が発生しました。

「地震の後に火災あり」

今回の地震では石川、富山、新潟の3つの県で17件の火災が報告されています。このうち輪島市の観光地、輪島朝市通りは一面、焼け野が原に。

現地を調査した国交省の研究所は、焼失面積は5万800平方メートルで約300棟の建物が焼失したと推定しました。

大津波警報による避難や地震による断水で消火活動が十分に行えなかったことや古い木造の建物が密集していたことなどが被害拡大の要因として指摘されています。

「出火しない対策を」

今回のような地震火災、備えを考える上で2024年1月17日に発生から29年を迎えた阪神淡路大震災がヒントになります。

阪神・淡路大震災では神戸市で約7000棟が焼失、出火件数が285件と消防の消火能力を大きく超えたことや建物が倒壊して木造の建築資材が露出し延焼を広げました。

出火原因が明らかな火災の6割が電気関係でした。火災を広げないためには電気器具の周りに可燃物を置かない、家具を固定し可燃物の落下を防ぐ。

また揺れを感知するとブレーカーを自動で落とす感震ブレーカーを取り付けるなど出火しない環境作りが重要です。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。

地震の後に火災あり、あなたは地震火災を想定していますかまずは身の回りで出火しない環境を整えていくことから始めましょう。

※写真は石川・輪島市の朝市通り火災跡(2024年1月2日撮影) 
 写真提供:アジア航測・朝日航洋