2024.04.08
聞こえない人も自分らしく…地域おこし協力隊として倉敷市に移住 難聴女性の思い【手話が語る福祉 岡山】
手話が語る福祉のコーナーです。地域おこし協力隊として2023年に倉敷市に移住してきた難聴の女性がいます。障害者手帳を持つ協力隊は市内で初めて。暮らしのリアルを発信するというミッションに挑む彼女を取材しました。
高石真梨子さん(30)。2023年、関東から移住し倉敷市の地域おこし協力隊として活動を始めました。
(倉敷市地域おこし協力隊 高石真梨子さん)
「私のSNSを読んで、この文章を仕事にしてみないかと誘ってもらい、面白そうだと思って来た」
聾(ろう)学校の教員として5年間務めていた高石さん。好きだった、文章を書くことを仕事にしたいと思っていたところ、知り合いから地域おこし協力隊の誘いを受けました。右耳は全く聞こえず左耳は重度の難聴、普段は左に補聴器をつけて相手の口の動きを読み取っています。
聞こえる家族の中で育ち地域の学校に通ってきた高石さんは、音のある世界とない世界の狭間で生きてきました。
(高石真梨子さん)
「困っていたのかな・・結構楽観的なので(笑)。(学校では)急に黒板に文字が増えて、え!って、ついていけなかったということもあったが、それは「私が集中力がなかったからなのかな」とか、それくらいの感じだった。私は声で話せるので聞こえると勘違いされることが多いことが大変」
県内で活動する協力隊の数は約180人。倉敷市の隊員で障害者手帳を持つ人は高石さんが初めてです。
(倉敷市くらしき移住定住推進室 西原彰秀室長)
「倉敷市は文化観光都市と言われているが、生活の魅力や普段の何気ない気づきの発信を地域おこし協力隊の人に担ってほしい」
高石さんが発信する主なプラットフォームはWEBメディア「倉敷とことこ」です。
(打ち合わせの様子)
「散歩記事なので、文字が多いより写真中心でいきましょう」
(一般社団法人はれとこ 戸井健吾代表理事)
「福祉や市民活動など、地域を構成する様々な要素を幅広く紹介するということが一つのこだわり。高石さんには聴覚障害がある中で見える世界を発信してもらいたい」
障害者のライターとして、手話サークルなど地元での活動を積極的に取材する高石さん。手話という言語は重要なツールです。
■手話サークルの様子
「このサークルには年齢に関係なくたくさんの人が集まっていますね。ボランティア活動をしている人も多いから、いろいろな人とつながりがあるよ」
(高石真梨子さん)
「せっかく手話ができてライターとして倉敷に来たので、当事者や支援者がやっている取り組みを積極的に知ってもらうことで、私たちが生きやすい未来が作れたらいいなと思う」
実際に取材して見たこと、感じたことを、写真を交えて記事にします。
この日、高石さんの姿は倉敷市で開催されたウォーキングイベントにありました。
(高石真梨子さん)
「西日本最大級のウォーキングイベントということで、聞こえる人たちだけでなく聞こえない人なりの楽しみ方があることを発信できるよう、まずは私が楽しみたい」
参加したのは障害者を対象としたボランティアと一緒に歩くコース、手話通訳付きで10キロを歩きました。
■ウォーキングの様子
「ここは桜の木がたくさんあって、昔から有名な場所」
(高石真梨子さん)
「ここに聞こえない人がいて、関わり方を知っている手話奉仕員がいる。だから話しかけてみようというきっかけになってくれていた」
「当事者が不便に感じることを知ったらすぐに対応してくれる主催者が多い。声をあげてもいいと当事者たちにも伝えたい。どうしたらいいか分からない主催者側にもこういう方法があると発信したい」
協力隊の任期は最大3年。高石さんの活動は始まったばかりです。
(高石真梨子さん)
「聞こえない協力隊やライターがいることが当たり前で、この分野なら呼ぼうと、食だったらこの人、観光だったらこの人という感じで、このイベントは高石さんなら取材してくれるというように、普通の活動のうちの1つとして取り上げてもらえたらと思う」
聞こえない人も自分らしく生きられる高石さんの願いです。
高石真梨子さん(30)。2023年、関東から移住し倉敷市の地域おこし協力隊として活動を始めました。
(倉敷市地域おこし協力隊 高石真梨子さん)
「私のSNSを読んで、この文章を仕事にしてみないかと誘ってもらい、面白そうだと思って来た」
聾(ろう)学校の教員として5年間務めていた高石さん。好きだった、文章を書くことを仕事にしたいと思っていたところ、知り合いから地域おこし協力隊の誘いを受けました。右耳は全く聞こえず左耳は重度の難聴、普段は左に補聴器をつけて相手の口の動きを読み取っています。
聞こえる家族の中で育ち地域の学校に通ってきた高石さんは、音のある世界とない世界の狭間で生きてきました。
(高石真梨子さん)
「困っていたのかな・・結構楽観的なので(笑)。(学校では)急に黒板に文字が増えて、え!って、ついていけなかったということもあったが、それは「私が集中力がなかったからなのかな」とか、それくらいの感じだった。私は声で話せるので聞こえると勘違いされることが多いことが大変」
県内で活動する協力隊の数は約180人。倉敷市の隊員で障害者手帳を持つ人は高石さんが初めてです。
(倉敷市くらしき移住定住推進室 西原彰秀室長)
「倉敷市は文化観光都市と言われているが、生活の魅力や普段の何気ない気づきの発信を地域おこし協力隊の人に担ってほしい」
高石さんが発信する主なプラットフォームはWEBメディア「倉敷とことこ」です。
(打ち合わせの様子)
「散歩記事なので、文字が多いより写真中心でいきましょう」
(一般社団法人はれとこ 戸井健吾代表理事)
「福祉や市民活動など、地域を構成する様々な要素を幅広く紹介するということが一つのこだわり。高石さんには聴覚障害がある中で見える世界を発信してもらいたい」
障害者のライターとして、手話サークルなど地元での活動を積極的に取材する高石さん。手話という言語は重要なツールです。
■手話サークルの様子
「このサークルには年齢に関係なくたくさんの人が集まっていますね。ボランティア活動をしている人も多いから、いろいろな人とつながりがあるよ」
(高石真梨子さん)
「せっかく手話ができてライターとして倉敷に来たので、当事者や支援者がやっている取り組みを積極的に知ってもらうことで、私たちが生きやすい未来が作れたらいいなと思う」
実際に取材して見たこと、感じたことを、写真を交えて記事にします。
この日、高石さんの姿は倉敷市で開催されたウォーキングイベントにありました。
(高石真梨子さん)
「西日本最大級のウォーキングイベントということで、聞こえる人たちだけでなく聞こえない人なりの楽しみ方があることを発信できるよう、まずは私が楽しみたい」
参加したのは障害者を対象としたボランティアと一緒に歩くコース、手話通訳付きで10キロを歩きました。
■ウォーキングの様子
「ここは桜の木がたくさんあって、昔から有名な場所」
(高石真梨子さん)
「ここに聞こえない人がいて、関わり方を知っている手話奉仕員がいる。だから話しかけてみようというきっかけになってくれていた」
「当事者が不便に感じることを知ったらすぐに対応してくれる主催者が多い。声をあげてもいいと当事者たちにも伝えたい。どうしたらいいか分からない主催者側にもこういう方法があると発信したい」
協力隊の任期は最大3年。高石さんの活動は始まったばかりです。
(高石真梨子さん)
「聞こえない協力隊やライターがいることが当たり前で、この分野なら呼ぼうと、食だったらこの人、観光だったらこの人という感じで、このイベントは高石さんなら取材してくれるというように、普通の活動のうちの1つとして取り上げてもらえたらと思う」
聞こえない人も自分らしく生きられる高石さんの願いです。