津山市で主婦が連れ出され、夫の口座から多額の現金が引き出された事件は２０２４年６月３日で発生から２２年を迎えました。主婦の行方は依然、分かっておらず、警察は３日、市内で情報提供を呼びかけました。

この事件は、２００２年６月３日、当時５４歳の津山市の主婦、高橋妙子さんが自宅から連れ出され、夫の銀行口座から約７００万円が引き出されたものです。警察は現金を引き出した男女を特定しましたが、２人は自殺していて高橋さんの行方は依然、分かっていません。

３日朝、津山市内では警察が高橋さんの顔写真や男の車が印刷されたチラシ入りのポケットティッシュを配り情報提供を呼びかけました。

これまでに４７１件の情報が寄せられたものの、この１年の情報提供は１件にとどまっています。

（津山警察署　川崎慎人刑事官）
「まだ高橋妙子さん発見できていない。事件から２２年経過した。今だから言えることもあると思うので、皆さま情報提供よろしくお願いします」

妙子さんの夫の高橋幸夫さんはＯＨＫの取材に対し「妻の遺骨がないまま今年、２３回忌を迎えた。妻を見つけてこの手で弔ってやるためにも事件があったことを忘れてほしくない。少しでも情報があれば寄せて欲しい」と話しています。