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2024.10.25

【教えて!防災さん】第9回 対処の仕方&助け合う力になるの“2つの効果”を体感!「防災訓練のススメ」

イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)

(OHK・小林宏典防災士)
「よろしくお願いします。2024年は夏以降、台風や豪雨の発生が相次いでいます。地震で被災した能登地方も豪雨災害に見舞われ、例年にも増して災害が意識されています。そこで今回は、災害を模擬体験できる防災訓練についてお話ししたいと思います」

・・・防災訓練ですね。職場や学校、地域で経験した方も多いと思います。

(小林宏典防災士)
「涼しくなった秋に防災訓練をするところも多いと思いますが、参加することがとても大事なんですよ。堤さんは参加したことがありますか?」

・・・ありますよ!小学校の時に参加した記憶があります。

(小林宏典防災士)
「そうですか。ただ防災訓練で気になるデータがあるので紹介します。

こちらは内閣府が防災訓練に参加したことがあるか、アンケート調査を行った結果なんですが、防災訓練に参加した経験がある人の割合は43.6%でした。一方、参加したことや見学したことがないと答えた人と、知らなかったと答えた人をあわせると50.1%なんです」

・・・半数の人が参加した経験がないんですか、思っていたよりも多い印象です。

(小林宏典防災士)
「そうですね。実は防災訓練は災害を模擬体験できるのですごく意義があることなんです」

Q:具体的に言うとどんな点ですか?

(小林宏典防災士)
「はい。主に2つあります。一つは「対処の仕方が分かる」。もう一つは「助け合う力になる」です。

まず「対処の仕方が分かる」ですが、災害時に一番してはいけないことは“パニックに陥ること”なんです。慌てるとケガをしたり状況を悪化させたりします。防災訓練を通じて対処の仕方を体験すると慌てずに済みますし、自分の命を守ることにつながります。また災害を自分事として考えられるようになります」

・・・確かに体験するのとしないのでは大きな違いがありますね。ではもう一つの「助け合う力になる」はどういうことでしょうか?

(小林宏典防災士)
「はい。災害が起きた時に頼りになるのは隣近所で助け合う力です。防災訓練に参加する人が増えれば連帯感や横のつながりが生まれ、いざというときに助け合いの力を支えてくれます」

・・・防災訓練を通じて連帯感が生まれることで防災力のアップにつながるんですね。

(小林宏典防災士)
「はい。防災訓練に参加することで対処の仕方が身に付き、隣近所や仲間の助け合う力も養えます。参加したことがない人はぜひ参加してほしいですし、参加したことがある人も繰り返し参加することで防災を習慣にしてほしいと思います」

・・・分かりました。防災訓練があったら積極的に参加して防災力をアップさせる機会にしていただければと思います。