2025.01.15
監督からの叱責で高校生自殺から13年…岡山県教委が再発防止策公表 遺族”苦労十分に報われず”【岡山】
13年前、岡山市の県立高校で男子生徒が部活動の監督から叱責を受け自殺した問題で、教育委員会の再発防止策が1月15日に公表されました。検討が始まってから約4年、遺族は策定までに時間がかかったことなどに憤りを示しています。
2012年、岡山市の岡山操山高校で野球部のマネージャーをしていた当時2年の男子生徒が自殺した問題。15日に開かれた岡山県議会の常任委員会で県教委が、有識者や遺族の意見を踏まえた再発防止策の最終版を公表しました。
策では体罰や不適切な指導を防止するハンドブックに生徒の自殺に関する3つの具体例を記載。不適切な指導に気付くための教育動画を生徒や保護者だけでなく全ての教員も視聴することなどが盛り込まれています。
県教委は2月にも県立学校の校長への説明会を開き、2025年度から再発防止策を実施するということです。この問題を巡っては生徒の自殺から9年後に、第三者委員会によって監督の激しい叱責が原因との検証結果が報告され、県教委による再発防止策の検討が始まりました。
男子生徒の遺族は再発防止策ができるまで時間がかかったことについても対策が必要などと「全ての問題には対応されていない不完全な状態での実施となり、13年に渡る苦労が十分に報われず誠に無念」とコメントし、憤りを示しています。
一方、県教委の中村正芳教育長は「本事案の反省を踏まえ教員の意識を更に高め子どもを真ん中にした学校教育の実現に全力を挙げて取り組みたい」とコメントしています。
2012年、岡山市の岡山操山高校で野球部のマネージャーをしていた当時2年の男子生徒が自殺した問題。15日に開かれた岡山県議会の常任委員会で県教委が、有識者や遺族の意見を踏まえた再発防止策の最終版を公表しました。
策では体罰や不適切な指導を防止するハンドブックに生徒の自殺に関する3つの具体例を記載。不適切な指導に気付くための教育動画を生徒や保護者だけでなく全ての教員も視聴することなどが盛り込まれています。
県教委は2月にも県立学校の校長への説明会を開き、2025年度から再発防止策を実施するということです。この問題を巡っては生徒の自殺から9年後に、第三者委員会によって監督の激しい叱責が原因との検証結果が報告され、県教委による再発防止策の検討が始まりました。
男子生徒の遺族は再発防止策ができるまで時間がかかったことについても対策が必要などと「全ての問題には対応されていない不完全な状態での実施となり、13年に渡る苦労が十分に報われず誠に無念」とコメントし、憤りを示しています。
一方、県教委の中村正芳教育長は「本事案の反省を踏まえ教員の意識を更に高め子どもを真ん中にした学校教育の実現に全力を挙げて取り組みたい」とコメントしています。