岡山市北区撫川の不動産賃貸業「ヒロ」が、３月３日に岡山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。

帝国データバンクの発表によりますと、ヒロは２００３年９月設立の不動産賃貸業者で、２００５年８月に地下１階、地上２階の建物を新築し、老人福祉施設向けに賃貸をして、一定の収入を得ていました。

しかし、投資計画の甘さから借入金の返済が進まず、厳しい資金繰りを余儀なくされていたということです。このため２００９年８月に岡山県信用保証協会の代位弁済をうけたほか、ノンバンクや債権回収業者へ債権譲渡される中、テナントの退去により実質的な営業活動は長い間行われていなかったということです。

その後、２０２３年には前の代表が死去し、２０２４年５月に現在の代表が就任していましたが、事業の再開には至らず、法的整理を行うことになったということです。

負債は約４億８０００万円とみられています。