株式会社を設立したのは高梁市にある県立高梁城南高校で、会社名は「ＪＯＮＡＮホールディングス」です。同校には電気科・デザイン科・環境科学科の３学科があり、高校生が主体となって運営する会社では、自分たちの企画などを実際に商品化し、収益を目指すということです。

　 高校生が学んだ成果をビジネスとして展開するには、資金面などで限りがあることから、生徒が挑戦する機会を増やそうと、地元企業などから計１０万円の出資を受け、株式会社を設立したものです。活動資金をもとに利益を上げ、さらに別のプロジェクトに再投資する形で循環させることを目指しています。

高梁市や企業・金融機関、県内の大学研究室などが参画する協力団体もあわせて設立されていて、高校生らの取り組みを支援することにしています。

　 起業してまだ１ヵ月あまりですが、ＪＯＮＡＮホールディングスには早くも、地元の飲食店から弁当のパッケージデザインを制作してほしいといった依頼が入ってきているとのことです。

運営にあたる生徒は「会社の活動で高梁に貢献できて、地域活性化につながったらいいと思う」と抱負を語っています。

同社では「地域での資金循環」、「起業家教育」、「地域との連携強化」の実現を目指し、将来は地域の未来を担うクリエイティブ人材などを育成したいとしています。