OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2022.12.05

“無人販売”の古着店 人件費いらず低価格実現 さらに新しい働き方も…【香川・高松市】

ギョウザや野菜などで広がっている無人販売のスタイルを、高松市の古着店が取り入れています。コロナ禍の新たな販売形態を取材しました。

高松市の田町商店街の中に2022年7月オープンした古着販売店、その名も、「MUZIN田町店」です。

店内には250円から5000円の古着、約500点が並びますが、接客をする店員の姿はありません。

(高田亜矢子記者)
「値段はハンガーの部品の色で確認します。こちらの商品は1000円。支払いは機械に現金を入れるか、電子決済にも対応しています」

店員を雇わない分、服の価格を抑えることができ、営業時間も午前10時から午後11時までと長く設定しています。

店内には6台の防犯カメラが設置され、入店や支払いは、細かくチェックされます。そして、価格だけでなく、客に喜ばれているこの店ならではのポイントがあるといいます。

(MUZIN田町店 吉永紗耶佳店長)
「人目を気にせずに店内をゆっくり見られる。メッセージノートを用意しているが、「早く2店舗目を出してほしい」とたくさん好評いただいている」

実は、この店のオーナーとスタッフの吉永さんは、香川県内で青ネギを生産している農家で、古着販売は、いわゆる副業。2人が以前、アパレル業界で働いていたことから、無人なら両立できるのではと、出店を決めました。

(MUZIN田町店 吉永紗耶佳店長)
「農業では朝から夜まで仕事があるが、店は無人なので、朝と夜の開け作業と閉め作業と掃除や商品の品出しだけで 両立ができる」

コロナ禍で広がりを見せる非接触スタイルの無人販売。新たな働き方の選択肢としても注目を集めるかもしれません。