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“奇跡のまち”を岸田首相が視察 「しごとコンビニ」とは?医療費は高校生まで無料…【岡山・奈義町】

2023.02.20

“奇跡のまち”を岸田首相が視察 「しごとコンビニ」とは?医療費は高校生まで無料…【岡山・奈義町】

「異次元の少子化対策」を掲げる岸田首相が2月19日、岡山県奈義町を視察に訪れました。全国トップクラスの「出生率」を誇るまちの取り組みから具体的な政策のヒントを得るのが狙いです。

(岸田文雄首相)
「私たちの未来にとって最大の投資は子供・子育てだと思い定めて、今までとは次元の異なる思い切った子供・子育て政策を進める」

岡山県奈義町を訪れた岸田首相。政府が掲げる「異次元の少子化対策」の政策の具現化に向けた「こども政策対話」の一環として訪れました。

奈義町は、1人の女性が一生の間に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率」が、「2.95」と全国でもトップクラスで「奇跡のまち」と呼ばれています。

背景にあるのが、町が2012年度から進める「子育て応援宣言」です。町では、医療費を高校生まで無料にするなど、独自の子育て支援策を次々と打ち出しています。

岸田首相は、その施策の1つで子供の一時預かりや世代間交流ができる施設、「なぎチャイルドホーム」や子育て中の主婦などが空いた時間で働ける「しごとコンビニ」という事業の現場を視察しました。

その後、岸田首相は、町で子育てを行っている親たちから生の声を聞きました。

(子育て中の親は…)
「働くことへの不安が大きかったが、近くで子供の様子を見ながら働くことができ、今でも安心して働けている」
「駐車場のスペースがあるところは、障害者マークと子育て応援マークを分けて配置してもらっている」

(岸田文雄首相)
「地域ぐるみであるということ、住民参加型でそれを支えているということ。このあたりに大きな特徴があると思う。個々の政策を生かすためにも、社会全体で子育てをしようという雰囲気を作っていくことが大事だと感じた」

今回の視察の結果は、3月中にまとめる少子化対策を強化する具体策のたたき台に反映されるということです。