2023.07.07
“音のない世界”で戦うデフバドミントン 日本代表に選ばれた19歳大学生の挑戦【手話が語る福祉 岡山】
手話が語る福祉のコーナーです。聴覚障害者のバドミントン競技、デフバドミントンの日本代表として活躍する香川県出身の大学生がいます。2年後のデフリンピックでメダル獲得へ。その挑戦を取材しました。
シャトルの速さが時速約200キロに達するバドミントン。この競技を音のない中でプレーするのが、デフバドミントンです。この競技で日本代表として活躍するのが、香川県綾川町に住む片山結愛さん(19)です。
(片山結愛さん)
「シャトルを打つ時や、相手が打つタイミング、ダブルスのかけ声が聞こえなかったりなど、目だけの判断になるので難しい」 片山さんは、岡山市のノートルダム清心女子大学で管理栄養士を目指して学ぶ2年生。
「周りがうるさかったりすると、聞こえづらい時もある。相手の左側に入って人工内耳側で聞き取るように自分で聞こえやすいように友達とコミュニケーションをとっている」
(大学の友達)
「違和感がない。普通にコミュニケーションできるのがすごいと思う」
「タフだと思う。練習だけじゃなくて、遊びもバイトもしていて、すごいタフ」 シャトルなら補聴器に当たっても危なくないだろうと、小学3年生でバドミントンを始め、耳が聞こえる人と同じ試合に出ていましたが、高校3年生の時に、母親に勧められてデフバドミントンに出会います。 ルールはバドミントンとほぼ変わりませんが、デフバドミントンでは、主な大会では補聴器を着けてのプレーが認められません。 (片山結愛さん)
「視覚でいうと色がなくなるという感じ。シャトルにきれいに当たっていなかったり、(補聴器を)着けてたらもっとできるのにと感じて、もっと外した状態で上手くなりたいと思った」 香川から片道2時間かけて大学に通いながら、今もほぼ毎日、学校が終わると母校の高松西高校で後輩たちと練習しています。 (高松西高校バドミントン部の後輩)
「(片山先輩は)強い。強い音がしたら後ろにくるかなとか、結構バドミントンは音も大事」
「一度耳栓をしてやってみたりしたが、耳栓だとまだ全然聞こえて、それでも違和感があってやりにくかったので、(デフバドミントンは)すごい」 片山さんの強みは、相手のシャトルへの反応の速さ。シャトルの動きに瞬時に目で反応します。本格的にデフバドミントンを始めて1年足らずで全国大会で優勝するなど、めきめきと頭角を現し、2022年7月、日本代表に選ばれました。 7月2日、熊本県。 (報告 生本ひなの)
「(手話)こちらではデフの選手たちが世界大会に向けて練習をしています」
男子6人、女子4人の日本代表チーム。選手たちのコミュニケーションは、ほとんど手話で行われます。ろう学校に通っていない片山さんにとって、手話は初挑戦でした。
(手話を学ぶ片山さん)
「コートで粘るってどうやるの?」 (片山結愛さん)
「ちょっとずつ、ちょっとずつ。(パートナーと)短時間でどれだけスムーズにコミュニケーションを取れるかが大切になってくるので、手話をもっと覚えたい」
(ダブルスパートナー 鎌田真衣さん)
「手話を覚えるのが本当に早い。(片山さんは)気持ちが強いのでダブルスの時に気持ちが折れそうになっても強い気持ちが前に出ているので、いい意味で刺激を受けている」 片山さんは、7月10日からブラジルで開催される世界選手権に出場します。
(片山結愛さん)
「1番は団体戦で金メダル獲得を目指して頑張りたい。夢はデフリンピックでメダルを取ること」 音のないコートで磨いた技術と、強い気持ちを武器に、夢見るのは世界の頂点。その挑戦は始まったばかりです。
デフリンピックは2025年に東京で開催されます。
シャトルの速さが時速約200キロに達するバドミントン。この競技を音のない中でプレーするのが、デフバドミントンです。この競技で日本代表として活躍するのが、香川県綾川町に住む片山結愛さん(19)です。
(片山結愛さん)
「シャトルを打つ時や、相手が打つタイミング、ダブルスのかけ声が聞こえなかったりなど、目だけの判断になるので難しい」 片山さんは、岡山市のノートルダム清心女子大学で管理栄養士を目指して学ぶ2年生。
生まれつき難聴で、右耳に人工内耳、左耳に補聴器をつけて生活しています。
(片山結愛さん)「周りがうるさかったりすると、聞こえづらい時もある。相手の左側に入って人工内耳側で聞き取るように自分で聞こえやすいように友達とコミュニケーションをとっている」
(大学の友達)
「違和感がない。普通にコミュニケーションできるのがすごいと思う」
「タフだと思う。練習だけじゃなくて、遊びもバイトもしていて、すごいタフ」 シャトルなら補聴器に当たっても危なくないだろうと、小学3年生でバドミントンを始め、耳が聞こえる人と同じ試合に出ていましたが、高校3年生の時に、母親に勧められてデフバドミントンに出会います。 ルールはバドミントンとほぼ変わりませんが、デフバドミントンでは、主な大会では補聴器を着けてのプレーが認められません。 (片山結愛さん)
「視覚でいうと色がなくなるという感じ。シャトルにきれいに当たっていなかったり、(補聴器を)着けてたらもっとできるのにと感じて、もっと外した状態で上手くなりたいと思った」 香川から片道2時間かけて大学に通いながら、今もほぼ毎日、学校が終わると母校の高松西高校で後輩たちと練習しています。 (高松西高校バドミントン部の後輩)
「(片山先輩は)強い。強い音がしたら後ろにくるかなとか、結構バドミントンは音も大事」
「一度耳栓をしてやってみたりしたが、耳栓だとまだ全然聞こえて、それでも違和感があってやりにくかったので、(デフバドミントンは)すごい」 片山さんの強みは、相手のシャトルへの反応の速さ。シャトルの動きに瞬時に目で反応します。本格的にデフバドミントンを始めて1年足らずで全国大会で優勝するなど、めきめきと頭角を現し、2022年7月、日本代表に選ばれました。 7月2日、熊本県。 (報告 生本ひなの)
「(手話)こちらではデフの選手たちが世界大会に向けて練習をしています」
男子6人、女子4人の日本代表チーム。選手たちのコミュニケーションは、ほとんど手話で行われます。ろう学校に通っていない片山さんにとって、手話は初挑戦でした。
(手話を学ぶ片山さん)
「コートで粘るってどうやるの?」 (片山結愛さん)
「ちょっとずつ、ちょっとずつ。(パートナーと)短時間でどれだけスムーズにコミュニケーションを取れるかが大切になってくるので、手話をもっと覚えたい」
(ダブルスパートナー 鎌田真衣さん)
「手話を覚えるのが本当に早い。(片山さんは)気持ちが強いのでダブルスの時に気持ちが折れそうになっても強い気持ちが前に出ているので、いい意味で刺激を受けている」 片山さんは、7月10日からブラジルで開催される世界選手権に出場します。
(片山結愛さん)
「1番は団体戦で金メダル獲得を目指して頑張りたい。夢はデフリンピックでメダルを取ること」 音のないコートで磨いた技術と、強い気持ちを武器に、夢見るのは世界の頂点。その挑戦は始まったばかりです。
デフリンピックは2025年に東京で開催されます。