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2025.03.10

児童7人へ「最後の卒業証書」150年余りの歴史に幕を閉じる吉備中央町・上竹荘小学校で卒業式【岡山】

児童数の減少で2024年度いっぱいで閉校する岡山県吉備中央町の上竹荘小学校で3月10日、最後の卒業式が行われました。最後の卒業生は7人。思い出の学び舎(や)に別れを告げました。

◇卒業生入場

保護者や在校生らが見守る中、緊張した面持ちで卒業式に臨んだ7人。光畑由美子校長からひとりひとりに卒業証書が手渡されました。

(上竹荘小学校 光畑由美子校長)
「あなたたち7人は上竹荘小学校自慢の大切な子供たち。上竹荘小学校の卒業生としての誇りを持ち、どうか元気でいてください」

上竹荘小学校の全校児童は43人、創立150年余りの歴史ある小学校で、これまで4208人を送り出してきました。吉備中央町では、少子化による児童数の減少で2024年度いっぱいで町内9つの小学校が3つに統合されます。子供たちの思い出の詰まった学び舎に上竹荘小学校の校歌が響き渡りました。

(卒業生は…)
「本当に小学校がなくなっちゃうんだなと思いました。分数の問題が苦手なので(中学校では)頑張りたい」
「6年生が終わってさみしいけれど、中学生になるので頑張りたい」
「数学を頑張りたい。高校受験など社会に出てたくさんのことを知らないといけない。計算問題も出てくるのですらすら解きたい」

(保護者は…)
「自分も父親も(上竹荘小学校の)卒業生で、親子三代で卒業式を迎えることができた。最後の卒業生として娘が送り出してもらえるのはありがたい」

5年生までの児童は4月から統合して新たにできる加賀西小学校へ。上竹荘小学校での学びを胸に新たに歩み始めます。

上竹荘小学校では3月13日に、地域住民を招いて閉校式が行われます。