2022.08.12
人生の転機は”新人時代”に…55歳で老舗百貨店のトップ就任 天満屋・斎藤和好社長【岡山・岡山市】
今、旬な人に会って話を伺う「森夏美のライブトーク」。
5回目のゲストは、岡山市に本店を置く老舗百貨店、天満屋の斎藤和好社長です。
百貨店や不動産業など31の企業を持ち、2021年度の売上高は1655億円を誇る天満屋グループ。
その中核をなす天満屋の社長に2022年4月、55歳で就任しました。
(森)「若返りとも言われていたが、社長に就任して率直な気持ちは?」
(斎藤社長)「天満屋で32年働いたが、社長に就任できたことは大変光栄だし、やりがいも感じるけど責任も重く感じている」
(森)「現場に足を運ぶことは?」
(斎藤社長)「時間を作って店頭を歩くことは多い」
(森)「社長になられてからも?」
(斎藤社長)「今も歩いている。販売員のみなさんの目を見てずっと歩いている。目が合うと会釈するが、そこで何か話をしたい人は分かるので、話を聞くようにしている」 (森)「どういうポイント?そういう目は」 (斎藤社長)「今の(森アナの)目がそうなんですけど…」
(森)「私でした(笑)」
(斎藤社長)「今ちょっと悩んでいるとか、売り上げが悪いとか、これからこういうことを計画したいけど、どうでしょうという意気込みが聞けるので、とても楽しいし参考になる」 2022年、3年ぶりに大きなリニューアルをした天満屋岡山店。 雑貨店・ロフトなどの入店で若者の取り込みを図りました。さらに… (斎藤社長)「美術画廊も岡山本店では30年ぶりに改装した。VRという技術をご存知ですか?お越しにならなくても、自宅で画廊を見て歩いているような環境で作品を見て頂いて、気に入ったら作品がお買い求めいただけるような新しい技術も入れた」
(森)「若年層の客をこれから取り込む時代にもなるが?」
(斎藤社長)「新しい感性をもったお客様には是非来て頂きたい。まずは今お越し頂いている目の前のお客様にきちんと満足して頂く、信頼して頂くことがお子様やお孫様にも伝わって、僕たち私たちも行ってみようかと来て頂けるといいと思う」
(森)「斎藤社長も岡山出身で幼い頃から百貨店に行っていた?」 (斎藤社長)「親に連れられて特別な日に百貨店に行っていた。ちょうど今夏休みで水族園をやっているが、そういう時にお子様に来て頂いて、思い出で大きくなった時、また天満屋に行ってみようと思ってもらえたらありがたい」
(森)「ここからは斎藤社長の人生の転機をひも解いていきます。こちらの写真は結婚式?」 (斎藤社長)「はい、私の結婚式の写真。こんなの出すことない。うちの(妻)にも言わずに持ってきた」
(森)「奥さまに言っていない?」
(斎藤社長)「言わないですよ(笑)」
(森)「放送を見てびっくりされるのでは?」
斎藤社長の結婚式の写真です。日付を見ると1990年となっていますが… (斎藤社長)「実は私、入社が1990年。4月に入社して色んな研修を受けて売り場に配属されたが、配属された日に上司に『私、今年10月に結婚します。スピーチをお願いします。新婚旅行に一週間行くので、合わせて10日休みください』とお願いした。(上司に)会った瞬間に。まだ学生気分が抜けていないので、社会人のわきまえとかマナーとか、お願いする順番とかなくお願いして。ただ、温かいことに休みも頂いたし、ありがたいスピーチも頂いた。この日に結婚して人生は一歩進んだが、本当の意味で社会人として一歩踏み出した日が10月11日かなと思って、この写真を持ってきた」
(森)「ここからは斎藤社長のお人柄に迫っていきます」
(斎藤社長)「(カードを引いて)これでお願いします」
(森)『最近泣いたのはいつ?』 (斎藤社長)「私とても涙腺が弱くて、子供の頃からすぐ泣く。最近泣いたのは「コードブルー」の映画がテレビであったので見て、妻はいたが思い切り泣いたら、嗚咽するほど泣いてちょっと恥ずかしかった」
(森)「ではもう一枚カードを」
(斎藤社長)「こちらでお願いします」
(森)『休日の過ごし方』
(斎藤社長)「その日の気分によるが、映画を見に行ったり、一人カラオケに行ったり」
(森)「よく歌う曲は?」
(斎藤社長)「最近は藤井風さんとかバックナンバーさんをよく歌う。上手くはないので一人で行く。挑戦している」 プライベートでも新しいことに挑戦し続ける斎藤社長ですが、大型商業施設の進出や消費者の嗜好の多様化など百貨店を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。そうした中、老舗百貨店・天満屋の未来像をどのように描いているのでしょうか? (斎藤社長)「百貨店の原点にもう一回返って、一人ひとりのお客様に合った提案やサービスが出来ることがこれからも大事」
(森)「一対一の客との関係性を大事にしている?」
(斎藤社長)「これが都心の百貨店と違うところで、私の中では同じ百貨店でも違う業態。『地方百貨店』という業態がこれからも必要だと思っていて、お越し頂くお客様一人ひとりの顔を見て声を聞きながら対応することが必要だと思う」
(森)「現場に足を運ぶことは?」
(斎藤社長)「時間を作って店頭を歩くことは多い」
(森)「社長になられてからも?」
(斎藤社長)「今も歩いている。販売員のみなさんの目を見てずっと歩いている。目が合うと会釈するが、そこで何か話をしたい人は分かるので、話を聞くようにしている」 (森)「どういうポイント?そういう目は」 (斎藤社長)「今の(森アナの)目がそうなんですけど…」
(森)「私でした(笑)」
(斎藤社長)「今ちょっと悩んでいるとか、売り上げが悪いとか、これからこういうことを計画したいけど、どうでしょうという意気込みが聞けるので、とても楽しいし参考になる」 2022年、3年ぶりに大きなリニューアルをした天満屋岡山店。 雑貨店・ロフトなどの入店で若者の取り込みを図りました。さらに… (斎藤社長)「美術画廊も岡山本店では30年ぶりに改装した。VRという技術をご存知ですか?お越しにならなくても、自宅で画廊を見て歩いているような環境で作品を見て頂いて、気に入ったら作品がお買い求めいただけるような新しい技術も入れた」
(森)「若年層の客をこれから取り込む時代にもなるが?」
(斎藤社長)「新しい感性をもったお客様には是非来て頂きたい。まずは今お越し頂いている目の前のお客様にきちんと満足して頂く、信頼して頂くことがお子様やお孫様にも伝わって、僕たち私たちも行ってみようかと来て頂けるといいと思う」
(森)「斎藤社長も岡山出身で幼い頃から百貨店に行っていた?」 (斎藤社長)「親に連れられて特別な日に百貨店に行っていた。ちょうど今夏休みで水族園をやっているが、そういう時にお子様に来て頂いて、思い出で大きくなった時、また天満屋に行ってみようと思ってもらえたらありがたい」
(森)「ここからは斎藤社長の人生の転機をひも解いていきます。こちらの写真は結婚式?」 (斎藤社長)「はい、私の結婚式の写真。こんなの出すことない。うちの(妻)にも言わずに持ってきた」
(森)「奥さまに言っていない?」
(斎藤社長)「言わないですよ(笑)」
(森)「放送を見てびっくりされるのでは?」
斎藤社長の結婚式の写真です。日付を見ると1990年となっていますが… (斎藤社長)「実は私、入社が1990年。4月に入社して色んな研修を受けて売り場に配属されたが、配属された日に上司に『私、今年10月に結婚します。スピーチをお願いします。新婚旅行に一週間行くので、合わせて10日休みください』とお願いした。(上司に)会った瞬間に。まだ学生気分が抜けていないので、社会人のわきまえとかマナーとか、お願いする順番とかなくお願いして。ただ、温かいことに休みも頂いたし、ありがたいスピーチも頂いた。この日に結婚して人生は一歩進んだが、本当の意味で社会人として一歩踏み出した日が10月11日かなと思って、この写真を持ってきた」
(森)「ここからは斎藤社長のお人柄に迫っていきます」
(斎藤社長)「(カードを引いて)これでお願いします」
(森)『最近泣いたのはいつ?』 (斎藤社長)「私とても涙腺が弱くて、子供の頃からすぐ泣く。最近泣いたのは「コードブルー」の映画がテレビであったので見て、妻はいたが思い切り泣いたら、嗚咽するほど泣いてちょっと恥ずかしかった」
(森)「ではもう一枚カードを」
(斎藤社長)「こちらでお願いします」
(森)『休日の過ごし方』
(斎藤社長)「その日の気分によるが、映画を見に行ったり、一人カラオケに行ったり」
(森)「よく歌う曲は?」
(斎藤社長)「最近は藤井風さんとかバックナンバーさんをよく歌う。上手くはないので一人で行く。挑戦している」 プライベートでも新しいことに挑戦し続ける斎藤社長ですが、大型商業施設の進出や消費者の嗜好の多様化など百貨店を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。そうした中、老舗百貨店・天満屋の未来像をどのように描いているのでしょうか? (斎藤社長)「百貨店の原点にもう一回返って、一人ひとりのお客様に合った提案やサービスが出来ることがこれからも大事」
(森)「一対一の客との関係性を大事にしている?」
(斎藤社長)「これが都心の百貨店と違うところで、私の中では同じ百貨店でも違う業態。『地方百貨店』という業態がこれからも必要だと思っていて、お越し頂くお客様一人ひとりの顔を見て声を聞きながら対応することが必要だと思う」