2024.06.15
映画「風の奏の君へ」原案担当 美作市在住の作家・あさのあつこさん【中塚美緒のライブトーク】
旬な人や話題の人に直接会って話を伺う中塚美緒のLiveトーク。今回のゲストは、美作市在住の作家、あさのあつこさんです。6月7日原案を担当した映画「風の奏の君へ」が全国で公開。執筆活動を続ける美作市の自宅で素顔に迫りました。
(中塚美緒 アナウンサー)
「こんにちは、よろしくお願いします」
美作市在住の作家あさのあつこさん。2007年に映画化された「バッテリー」をはじめ、児童文学、時代小説とこれまで100以上の作品を世に出してきました。6月7日あさのさんの小説「透き通った風が吹いて」を原案とした映画「風の奏の君へ」が全国公開。舞台は、美作市です。
(あさのあつこさん)
「数日前に映画を見た。美作の緑が多様で美しいことに自分で驚いた」
映画は美作市の兄弟が営む茶葉屋が舞台。ある日、美作市を訪れた兄の元恋人であるピアニストの女性に弟が淡い恋心を抱き微妙な三角関係が生まれるラブストーリーです。
(中塚美緒 アナウンサー)
「映画でお気に入りのシーンは?」
(あさのあつこさん)
「里香と渓哉の出会い」
(中塚美緒 アナウンサー)
「本の中でも印象的な描かれ方で、帽子を被っていて風に吹かれてぶつかって。私も誰かとそういう出会いをしてみたい」
(あさのあつこさん)
「リアルかリアルじゃないかではなく現実とずれている美しさは映画の持ち味」
あさのさんがデビューしたのは36歳の時。当時、3人の子育ての真っ最中でした。
(あさのあつこさん 当時のインタビューより)
「書くことも楽しいし、やっていると家のこまごましたことをするのも楽しい。本になるならないではなく、どういう形でも書いていきたい」
作家になる夢は中学生の時から持っていたといいます。
(あさのあつこさん)
「なぜその本を手に取ったか分からないが、一番最初の記憶がシャーロックホームズのバスカビル家の犬という作品。面白かったという鮮烈な記憶が残っていて、物語ってここではないどこかに連れて行ってくれるものなんだと気が付いた時に、読む人ではなく書く人になりたいと思った」
(中塚美緒 アナウンサー)
「作り出したいと?」
(あさのあつこさん)
「私も作りたいと」
その後、東京の青山学院大学に進学し児童文学サークルに入ったあさのさん。当初、岡山に帰るつもりはありませんでしたが東京で就職活動が難航しふるさとへ。結婚・出産し、日々の暮らしを続けるなかで人生の転機が訪れます。
(あさのあつこさん)
「こちらの男性が後藤竜二さんという児童文学作家。彼が私に、また書き始めないかと言ってくれた」
岡山に戻り、書くことから離れていたあさのさんに大学時代の恩師がくれた「もう一度書いてみないか」という誘い。その時書いた作品「ほたる館物語」が出版社の目にとまりデビューが決まりました。人気作家となった今も美作市に暮らすあさのさん。そこにはある思いが。
(あさのあつこさん)
「夢をずっと胸に抱いて追いかけて生きるには東京は良い場所だが、暮らしをしながら夢を諦めず持ち続けるために、岡山という場所が無ければいけなかった」
(中塚美緒 アナウンサー)
「東京に居続けると夢で一生懸命になって焦る?」
(あさのあつこさん)
「夢が主体で自分が主体にならない。岡山に帰ることで、私は私を主語にできた」
(中塚美緒 アナウンサー)
「ストンと腑に落ちた。私も、22歳の時夢が主語になっていたなと」
【素顔に迫る】
(中塚美緒 アナウンサー)
「ここからはお人柄に迫ります。5枚のカードを用意しました」
※あさのあつこさんがカードを選ぶ
(中塚美緒 アナウンサー)
「(あさのさんが選んだのは)最近泣いたのはいつ?」
(あさのあつこさん)
「ネットサーフィンしていて、漫画がでてきて、お母さんが保育園に迎えに行くのが遅れて、迎えが遅れてごめんねと言ったら女の子がにこっと笑って、いいよお母さん、また明日も迎えに来てねと。なんか泣けて」
(中塚美緒 アナウンサー)
「意外と涙もろい?」
(あさのあつこさん)
「私だめなんです子供は。子供は抗えない。一気に母親に引き戻されて」
自分の夢を叶えながら3人の子育ても終え今では10人の孫がいるというあさのさん。デビューから2024年で33年、作家として目指す場所は。
(あさのあつこさん)
「文章力や構成力は上手くなっている、30年前のデビュー時と比べて。でもだからといって素晴らしい物語が書けるわけではない。」
「この1冊を書くために生まれてきたのかとずっと思えて、もう書かなくていいと思える作品を書き上げることが本当の物書きだと思うので、究極の夢」
(中塚美緒 アナウンサー)
「こんにちは、よろしくお願いします」
美作市在住の作家あさのあつこさん。2007年に映画化された「バッテリー」をはじめ、児童文学、時代小説とこれまで100以上の作品を世に出してきました。6月7日あさのさんの小説「透き通った風が吹いて」を原案とした映画「風の奏の君へ」が全国公開。舞台は、美作市です。
(あさのあつこさん)
「数日前に映画を見た。美作の緑が多様で美しいことに自分で驚いた」
映画は美作市の兄弟が営む茶葉屋が舞台。ある日、美作市を訪れた兄の元恋人であるピアニストの女性に弟が淡い恋心を抱き微妙な三角関係が生まれるラブストーリーです。
(中塚美緒 アナウンサー)
「映画でお気に入りのシーンは?」
(あさのあつこさん)
「里香と渓哉の出会い」
(中塚美緒 アナウンサー)
「本の中でも印象的な描かれ方で、帽子を被っていて風に吹かれてぶつかって。私も誰かとそういう出会いをしてみたい」
(あさのあつこさん)
「リアルかリアルじゃないかではなく現実とずれている美しさは映画の持ち味」
あさのさんがデビューしたのは36歳の時。当時、3人の子育ての真っ最中でした。
(あさのあつこさん 当時のインタビューより)
「書くことも楽しいし、やっていると家のこまごましたことをするのも楽しい。本になるならないではなく、どういう形でも書いていきたい」
作家になる夢は中学生の時から持っていたといいます。
(あさのあつこさん)
「なぜその本を手に取ったか分からないが、一番最初の記憶がシャーロックホームズのバスカビル家の犬という作品。面白かったという鮮烈な記憶が残っていて、物語ってここではないどこかに連れて行ってくれるものなんだと気が付いた時に、読む人ではなく書く人になりたいと思った」
(中塚美緒 アナウンサー)
「作り出したいと?」
(あさのあつこさん)
「私も作りたいと」
その後、東京の青山学院大学に進学し児童文学サークルに入ったあさのさん。当初、岡山に帰るつもりはありませんでしたが東京で就職活動が難航しふるさとへ。結婚・出産し、日々の暮らしを続けるなかで人生の転機が訪れます。
(あさのあつこさん)
「こちらの男性が後藤竜二さんという児童文学作家。彼が私に、また書き始めないかと言ってくれた」
岡山に戻り、書くことから離れていたあさのさんに大学時代の恩師がくれた「もう一度書いてみないか」という誘い。その時書いた作品「ほたる館物語」が出版社の目にとまりデビューが決まりました。人気作家となった今も美作市に暮らすあさのさん。そこにはある思いが。
(あさのあつこさん)
「夢をずっと胸に抱いて追いかけて生きるには東京は良い場所だが、暮らしをしながら夢を諦めず持ち続けるために、岡山という場所が無ければいけなかった」
(中塚美緒 アナウンサー)
「東京に居続けると夢で一生懸命になって焦る?」
(あさのあつこさん)
「夢が主体で自分が主体にならない。岡山に帰ることで、私は私を主語にできた」
(中塚美緒 アナウンサー)
「ストンと腑に落ちた。私も、22歳の時夢が主語になっていたなと」
【素顔に迫る】
(中塚美緒 アナウンサー)
「ここからはお人柄に迫ります。5枚のカードを用意しました」
※あさのあつこさんがカードを選ぶ
(中塚美緒 アナウンサー)
「(あさのさんが選んだのは)最近泣いたのはいつ?」
(あさのあつこさん)
「ネットサーフィンしていて、漫画がでてきて、お母さんが保育園に迎えに行くのが遅れて、迎えが遅れてごめんねと言ったら女の子がにこっと笑って、いいよお母さん、また明日も迎えに来てねと。なんか泣けて」
(中塚美緒 アナウンサー)
「意外と涙もろい?」
(あさのあつこさん)
「私だめなんです子供は。子供は抗えない。一気に母親に引き戻されて」
自分の夢を叶えながら3人の子育ても終え今では10人の孫がいるというあさのさん。デビューから2024年で33年、作家として目指す場所は。
(あさのあつこさん)
「文章力や構成力は上手くなっている、30年前のデビュー時と比べて。でもだからといって素晴らしい物語が書けるわけではない。」
「この1冊を書くために生まれてきたのかとずっと思えて、もう書かなくていいと思える作品を書き上げることが本当の物書きだと思うので、究極の夢」