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2023.05.11

「激しい雨」「猛烈な雨」はどのくらい? 言葉の意味を知って防災力アップ【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」です。今回は、出水期を前に知っておいて損のない、雨の強さに関する用語を紹介します。
かおだし
(防災士 新田俊介)
「先週末からの雨で増した岡山市の旭川です。
川
今回の雨で県内では「強い雨」を観測しました。天気予報でよく聞く『強い雨』や『激しい雨』といった表現、どれくらいの降り方か、ご存じですか?」
やや激しい
■5つのカテゴリー

気象庁は、1時間に降る雨の量を目安に、雨の強さを5つのカテゴリーに分けています。
やや強い
まずは「やや強い雨」。ザーザーと降るように感じる10ミリ以上20ミリ未満の雨を指します。
強い雨
続いては「強い雨」。どしゃ降りと感じる20ミリ以上30ミリ未満の雨です。
激しい
そしてバケツをひっくり返したように降る30ミリ以上50ミリ未満は「激しい雨」、
非常に激しい
滝のように降る50ミリ以上80ミリ未満は「非常に激しい雨」、
猛烈
80ミリ以上の「猛烈な雨」は息苦しくなるような圧迫感があるレベルです。
イメージ
■災害をイメージする

さて、ここからはそれぞれの降り方で何が起きるかを見ていきます。
やや強い
「やや強い雨」は、長く続くときは注意が必要なレベル。
強い
「強い雨」では側溝や小さな川があふれ、小規模ながけ崩れが起きます。
激しい
「激しい雨」では山崩れやがけ崩れが起きやすくなり、土砂災害警戒区域など危険地帯では避難の準備が必要です。
非常に激しい
「非常に激しい雨」は地下街などに雨水が流れ込み、土石流が発生しやすくなります。
猛烈
そして「猛烈な雨」は大規模な災害が発生する恐れがあり、厳重な警戒が必要。これらのイメージを頭に入れておくと、避難の判断材料の1つとして役立てられます。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
しめ
特に「激しい」「非常に激しい」「猛烈な」といった言葉が天気予報で聞こえてきたら要注意。災害の危険が迫っていますので、災害への備えを万全にしましょう。