2026.11.06
10回目の“号砲”を前に…「おかやまマラソン」の舞台を走る人・支える人や企業にもたらした変化【岡山】
いよいよ2日後の11月8日に迫ったおかやまマラソンは、2026年で10回目の節目の年を迎えます。おかやまマラソンがまちと人にもたらした“変化”を取材しました。
◆生活道路が「違った景色」に…「おかやまマラソン」始まりは2015年
スポーツウェアに身を包むランナーたちの姿は、今や当たり前の光景に。
(おかやまマラソンに参加)
「今回が初めて(出場)。ドキドキする」
その始まりは、2015年でした。
【2015年 第1回大会】
「今、いっせいにスタートしました」
約1万4500人のランナーに、沿道からは13万4000人が応援。市街地から田園、岡山の名所へとつながる景色の変化や、高低差が少なく記録が出やすいコースが人気を呼び、初回から応募者多数のため参加は抽選に。
(第1回大会の参加者は…)
「いつもは生活道路や通勤に使う道だが、全然違った景色を見ることができて楽しかった」
2015年 第1回大会スタート光景
◆開催概要の改善、コロナ禍を経て…10回目は過去最高の2.04倍に
2017年の第3回からは、ファンランのフィニッシュ地点を変更したり、スタジアムに託児所を設けるなど改善を重ねます。
2020年と2021年はコロナ禍で中止に。2022年は規模を縮小して開催しましたが、2023年からはコロナ禍前の規模に戻り、10回目となる2026年は3万741人の応募があり、倍率は過去最高の2.04倍となりました。
(ステップスポーツ 山中太智店長)
「今年は特に若い人が増えた印象。記念すべき10回目に出て思い出をつくりたいという人も多い」
2023年 第7回大会の様子
◆スポーツ経営学の専門家は・・・
(岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授)
「走る人にとってはもちろん、走らないけれど応援する人や、その日まちに出てくる人にとっても 特別な空間になっている。年に1回とはいえ、10回続けてきたことで「フルマラソンがある町」という感覚が県民に根付いた」
岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授
◆「おもてなし給食」への提供がきっかけで新商品が誕生した企業も
おかやまマラソンの魅力の一つは、ランナーのエネルギー補給を支える「おもてなし給食」です。和菓子メーカー・廣榮堂では、おかやまマラソンに「きびだんご」を提供したことがきっかけで、新商品が誕生しました。
(廣榮堂 片山雄介さん)
「スポーツ飲料をイメージしたきびだんご。おかやまマラソンがなければ「スポーツきびだんご」はできなかった。スポーツをサポートしてくれる菓子の開発も考えつかなかっただろう」
廣榮堂「スポーツきびだんご」
◆沿道での声援を続けた生きづらさを抱えた人とその保護者の団体にも「心に大きな変化」
(応援する人)
「がんばれー!」
(ランナー)
「応援が温かい。応援で走れたような感じ」
「沿道の応援が途切れることなく 感謝しながら走った」
ランナーの心の支えになっているのが沿道の切れ目ない声援です。13キロ地点、岡山市南区の沿道でバンド演奏をするのは、障がいなどによって生きづらさを抱えた人とその保護者のグループ「たんぽぽの会」です。毎年、参加する中で、心に大きな変化があったといいます。
(たんぽぽの会 後藤智子代表)
「支援が必要な立場だと思っていたが、沿道で演奏しているとランナーたちが手を振って喜んでくれる。自分たちのしたことで喜んでもらえる体験をして喜んだ」
たんぽぽの会 後藤智子代表
◆「する」「見る」「支える」さまざまな角度から岡山のまちを盛り上げる42.195キロ
(岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授)
「スポーツには「する」「見る」「支える」3つの関わり方がある。いろんな人たちがいろんな角度からいい意味で巻き込まれて、みんなで活用していけると、もっと価値が大きくなる」
ランナーだけでなく、応援する人、大会を支える人も・・・。岡山のまち全体が一歩先へ進む42.195キロ。10回目の号砲は11月8日午前8時45分です。
大会光景
